身近な場所で簡単!「だるまさんがころんだ」の遊び方【昔ながらの外遊び】
「だるまさんがころんだ」は、特別な道具が一切必要なく、場所を選ばずに楽しめる昔ながらの遊びです。シンプルながらもドキドキ感があり、子供から大人まで一緒に楽しむことができます。今回は、この「だるまさんがころんだ」の基本的な遊び方から、安全に楽しむためのポイント、そして遊びを発展させるためのちょっとした工夫までをご紹介します。
「だるまさんがころんだ」とはどのような遊びか
「だるまさんがころんだ」は、「鬼」になった一人が特定の呪文を唱えている間に、他の参加者が鬼に近づいていく遊びです。鬼が呪文を唱え終えて振り返った時に、少しでも体が動いてしまった人は「アウト」になります。鬼に見つからずに鬼にタッチできた人が勝ちとなり、次の鬼になるというルールが一般的です。
この遊びの魅力は、何と言ってもその手軽さです。広い公園だけでなく、庭先や多少のスペースがあれば室内でも楽しむことができます。また、急に止まるというシンプルな動作に、子供たちは予測不能な楽しさや緊張感を感じ、夢中になります。体力にあまり自信がない方でも、自分のペースで参加しやすい遊びと言えるでしょう。
遊ぶために必要なもの・場所
- 必要なもの: 特別な道具は一切必要ありません。参加者と、鬼が顔を隠すための目印(壁、木、柱など)があれば十分です。
- 場所: 広すぎず、障害物が少ない平らな場所が適しています。公園の広場や、庭、室内の一角など、身近な場所で気軽に始めることができます。周囲に段差や硬いもの、尖ったものがないか、事前に確認しておきましょう。
具体的な遊び方・手順
- 鬼とスタートラインを決める: じゃんけんなどで鬼を一人決めます。鬼から5メートル以上離れた場所に、他の人が並ぶスタートラインを決めます。
- 鬼が顔を隠す: 鬼は壁や木などを目印にして、参加者に背を向け顔を隠します。
- 鬼が唱える: 鬼は「だるまさんがころんだ」と唱えます。この時、声の大きさやスピードは鬼の自由です。
- 参加者は進む: 鬼が唱えている間に、他の参加者は鬼に向かって進みます。走っても、歩いても構いませんが、唱えている間だけ進むことができます。
- 鬼が振り返る: 鬼は呪文を唱え終わったら、すぐに振り返ります。
- ピタッと止まる: 鬼が振り返った瞬間、進んでいた参加者はその場でピタッと静止します。少しでも動いてしまった人は「アウト」です。
- アウトになったら: 鬼は動いた人を見つけたら、その人の名前を呼んで指差すなどして「アウト」を宣告します。アウトになった人は、鬼の近くに集まる、スタートラインに戻る、その場に座るなど、事前に決めたルールに従います。(一般的なルールでは、アウトになった人は鬼と手をつないで列になり、鬼にタッチされた子が全員を解放するというものもありますが、今回はシンプルなルールを解説します。)
- 鬼にタッチ: 鬼に見つからずに鬼のすぐそばまでたどり着き、鬼にタッチできた人が勝ちです。
- 次の鬼を決める: 一番最初に鬼にタッチできた人が、次の鬼になります。
全員がアウトになるか、誰かが鬼にタッチするまで繰り返します。
安全上の注意点
- 周囲の確認: 遊ぶ場所の周辺に、転びやすいものや危険なものがないか、事前にしっかり確認してください。
- 急停止の注意: 急に止まる動作は、バランスを崩しやすく転倒の可能性があります。特に小さなお子様や、体の硬い方は注意が必要です。無理な体勢で止まらず、安全第一で遊びましょう。
- 鬼との距離: 鬼が振り返る際に、すぐそばにいる子供とぶつからないように、鬼の直前でしっかり止まる、あるいは少し距離を保つように声をかけてください。
- 体調管理: 夢中になると休憩を忘れがちです。適度に水分補給をしたり、日陰で休んだりするなど、体調に合わせて無理なく楽しんでください。
対象年齢の目安
3歳くらいのお子様から楽しむことができます。ルールの理解度に合わせて、簡単なルールから始めると良いでしょう。年齢が上がれば、アレンジルールを取り入れて難易度を上げることも可能です。
飽きさせない工夫・アレンジ方法
「だるまさんがころんだ」はシンプルな遊びですが、少しルールを変えるだけで新鮮な気持ちで楽しめます。
- 鬼の唱え方を変える: 鬼が「だるまさんがころんだ」を早口で言ったり、とてもゆっくり言ったり、歌うように言ったりと変化をつけます。予測不能なリズムに子供たちは大喜びするでしょう。
- 「〇〇色」を探す: 鬼が「赤いものを見つけてだるまさんがころんだ」「葉っぱを触ってだるまさんがころんだ」のように、何か特定の動作や目的を追加します。遊びながら周囲の自然に目を向けるきっかけになります。
- 鬼以外もアウトにできる?: 鬼にタッチされた子だけがアウトではなく、鬼が動いたと思った子を誰でもアウトにできる、というルールにすると、鬼以外の子も真剣に止まるようになり緊張感が増します。(ただし、鬼が誰かをアウトにする際は、他の子に知らせる必要があります。)
- アウトになった子の救済: アウトになった子も、鬼にタッチされた鬼の子が、鬼以外の誰かにタッチされると復活できる、というルールを加えると、最後まで全員がゲームに参加しやすくなります。
まとめ
「だるまさんがころんだ」は、道具や広い場所がなくても、子供たちの笑顔と歓声を引き出すことができる素晴らしい昔ながらの遊びです。特別な準備は何もいりません。公園に行った時、庭に出た時、あるいは雨の日で外に出られない時でも、少しスペースを見つけて「だるまさんがころんだ!」と始めてみてください。子供と一緒に夢中になって体を動かす時間は、何よりも代えがたい思い出になるはずです。安全に気をつけながら、ぜひ楽しんでみてください。