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身近なもので簡単!昔ながらの凧揚げの遊び方と作り方【自然の中で】

Tags: 凧揚げ, 手作り, 自然, 外遊び, 公園

自然と親しむ昔ながらの遊び「凧揚げ」

広い空を見上げ、風に乗って高く舞い上がる凧。昔から親しまれてきた凧揚げは、自然の力を借りて楽しむことができる魅力的な外遊びです。市販の凧を使うだけでなく、身近な材料で簡単に手作りすることもできます。お孫様と一緒に、自分で作った凧を揚げる体験は、きっと特別な思い出になるでしょう。

この記事では、簡単な手作り凧の作り方と、安全に楽しく凧を揚げるための方法をご紹介します。

凧揚げの遊びの概要と魅力

凧揚げは、風の力を使って凧を空中に高く揚げる遊びです。風向きや風の強さを感じ取り、糸を操って凧をコントロールする中で、自然との一体感を味わうことができます。

凧揚げに必要なものと遊ぶ場所

凧揚げを楽しむために必要なものはシンプルです。

簡単な手作り凧の作り方(基本の角凧)

最もシンプルで作りやすい角凧(四角い凧)の作り方をご紹介します。

  1. 骨組みを作る:

    • 竹ひごを2本用意します。1本は縦骨用(例えば60cm)、もう1本は横骨用(例えば50cm)にします。
    • 縦骨の上から1/4くらいの場所で、横骨を縦骨と直角になるように交差させ、糸でしっかりと縛り付けます。十字になるように固定します。
    • 骨組みが曲がらないように、各竹ひごの端と端を糸でつなぎ、凧の四辺の輪郭を作ります。骨組み全体が歪んでいないか確認します。
  2. 紙(凧紙)を貼る:

    • 用意した丈夫な紙やビニールシートの上に、作った骨組みを置きます。
    • 骨組みの輪郭より一回り大きく(1cm〜2cm程度)紙をカットします。この余白が、骨組みを包むための「のりしろ」になります。
    • 骨組みの糸に沿って接着剤を薄く塗ります。
    • カットした紙を骨組みの上に置き、先ほど作ったのりしろ部分を骨組みの糸や竹ひごに沿って内側に折り込み、接着剤でしっかりと貼り付けます。テープで補強しても良いでしょう。
  3. 糸目(いとめ)をつける:

    • 凧を揚げるための凧糸を取り付ける部分を「糸目」と呼びます。角凧の場合、通常は3箇所に穴を開けて糸をつけます。
    • 縦骨と横骨が交差した場所のすぐ下、縦骨の両端(底辺の左右の角近く)の3箇所に小さな穴を開けます。
    • 丈夫な短い糸を用意し、それぞれの穴に通して骨組みに結びつけ、輪を作ります。
    • この3つの輪に、凧揚げに使う長い凧糸を結びつけます。真ん中の糸目から少し離れた位置(縦の糸目から横骨の交点より少し下あたり)に結び目を調整するとバランスが取りやすくなります。この結び目を「糸目のより」と呼びます。
  4. しっぽをつける(オプション):

    • 凧の下部にバランスを取るための「しっぽ」をつけると、風を受けても安定しやすくなります。
    • 布やビニールなどを細長く裂いて、凧の下部の角や中央に結びつけます。長さや量は、凧の大きさや風の強さで調整します。

これで手作り凧の完成です。

凧揚げの遊び方/手順

手作りでも市販の凧でも、基本的な揚げ方は同じです。

  1. 場所を選ぶ: 電線や障害物がなく、風通しの良い広い場所を選びます。周囲に人がいないか確認します。
  2. 風向きを確認する: 風上に向かって立ちます。軽く紙などを落として、どちらに流れるかで風向きを確認できます。
  3. 凧を構える: 糸目のよりに凧糸を結びつけ、凧糸を数メートル引き出します。凧は風上側にいる人に持ってもらうか、地面に裏返して置きます。
  4. 凧を揚げる:
    • 糸を持つ人は風上に向かって立ち、数メートル離れて待ちます。
    • 凧を持っている人は、合図に合わせて凧を高く放り上げます。
    • 糸を持つ人は、凧が風をはらむように糸を強く引き、走り出します。風に乗れば、凧は上昇していきます。
  5. 安定させる: 凧が不安定な場合は、糸を緩めたり引いたりして調整します。風が弱い場合は、少し走って風を送り込みます。風が強い場合は、糸を短めにしたり、しっぽでバランスを調整したりします。
  6. 高く揚げる: 凧が安定したら、ゆっくりと糸を繰り出して凧を高く揚げていきます。
  7. 片付ける: 遊び終わったら、安全を確認しながら糸を巻き取ります。凧が地上に近づいたら、落ちる場所を確認し、周りの人に注意しながら回収します。

安全上の注意点

凧揚げを安全に楽しむために、以下の点に注意が必要です。

対象年齢の目安

簡単な手作り凧を作る作業は、カッターナイフやハサミを使うため、小学生以上のお子様が保護者の方と一緒に取り組むのに適しています。市販の簡単な凧を揚げる遊び自体は、風のある場所であれば幼児(3歳頃)から楽しむことができますが、糸の扱いや安全確認は大人の方が見守る必要があります。

飽きさせない工夫/アレンジ

凧揚げに少し変化をつけて、もっと楽しむアイデアです。

まとめ

昔ながらの凧揚げは、身近な材料で簡単に手作りできるものから、広い場所で空高く揚げるダイナミックなものまで、様々な楽しみ方ができる外遊びです。風を感じ、糸を操る中で、お子様は自然の不思議や力強さを感じることができるでしょう。

安全に十分注意しながら、お孫様と一緒に広い空の下で凧を揚げてみてください。きっと、晴れやかな気持ちと、笑顔あふれる思い出が心に残ることと思います。