身近なゴムひも一本で!公園や広場で楽しむ昔ながらのゴム跳び遊び方【昔ながらの外遊び】
ゴム跳びでリズムと運動を楽しむ昔ながらの外遊び
かつて子供たちの間で大流行したゴム跳びは、身近なゴムひも一本あれば、どこでも気軽に楽しめる昔ながらの外遊びです。単に跳ぶだけでなく、リズム感や全身の協調性を養い、遊びながら自然と運動能力を高めることができます。
複雑なルールはなく、自分のペースで挑戦できるため、子供だけでなく、一緒に遊ぶ大人も体力に合わせて楽しめます。公園や広場など、少し開けた場所を見つけて、昔ながらのゴム跳びに挑戦してみるのはいかがでしょうか。
ゴム跳びの概要と魅力
ゴム跳びは、2人がゴムひもを足で支えて張り、そのゴムの上や間をリズムに合わせて跳んだりくぐったりしながら、決められた一連の動作を行う遊びです。ゴムの高さや張り方を変えることで難易度を調整でき、子供たちの成長に合わせて長く楽しめます。
この遊びの魅力は、特別な技術や道具が不要な手軽さ、そして、跳ぶ楽しさそのものにあります。リズムに合わせてステップを踏むことで音楽的な感覚も養われ、連続して跳べた時の達成感は子供にとって大きな自信につながります。また、複数人で遊ぶことで、順番を守る、協力するといった社会性も自然と育まれます。
必要なものと遊ぶ場所
ゴム跳びに必要なものは、丈夫なゴムひも一本だけです。一般的には、衣服のウエストなどに使われる平たいゴムひもや、専用のゴム跳び用ゴムが使われます。長さは3〜5メートル程度あれば十分でしょう。ご家庭に使っていないゴムひもがあれば、それを繋ぎ合わせても構いません。
遊ぶ場所は、平らで滑りにくい地面があり、周囲に他の利用者が少ない広場や公園が適しています。アスファルトやコンクリートの上でもできますが、転んだ時のために土や芝生の上の方がより安全です。室内で行う場合は、十分なスペースがあるか、家具などにぶつからないかを確認してください。
ゴム跳びの基本的な遊び方と手順
ここでは、最も基本的なゴム跳びの遊び方をご紹介します。地域や時代によって様々なルールや跳び方がありますが、まずはこの基本から始めてみましょう。
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準備
- ゴムひもの両端を、遊びに参加しない2人がそれぞれ両足首に引っ掛けて立ち、ゴムをぴんと張ります。この2人を「ゴム」と呼びます。
- 残りの人が順番にゴム跳びに挑戦します。
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基本のステップ(例:「一番」)
- ゴムの「外」からスタートします。
- 「右足アウト、左足アウト」(ゴムの外に両足を出して立つ)
- 「右足イン、左足イン」(ゴムの内側に両足を揃えて入る)
- 「右足アウト、左足アウト」(再びゴムの外に両足を出る)
- 「右足イン、左足イン」(再びゴムの内側に両足を揃えて入る)
- 「中」(ゴムの内側で両足揃えてジャンプ)
- 「外」(ゴムの外側で両足揃えてジャンプ)
- 「中」(ゴムの内側で両足揃えてジャンプ)
- 「外」(ゴムの外側で両足揃えてジャンプ)
- 一連のステップを間違えずに、ゴムに引っかからずにできたら成功です。
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ゴムの高さの変更
- 一番低い「足首」の高さから始めます。
- 成功したら、ゴムの高さを順番に上げていきます(膝、腰、脇、首、頭の上など)。
- 高い位置になるほど、ゴムに触れずに跳ぶのが難しくなります。
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交代のルール
- 途中でゴムに引っかかったり、順番やステップを間違えたりしたら、失敗となります。
- 失敗した人は「ゴム」と交代します。
このように、ゴムの高さや跳び方のバリエーションを変えながら、順番に挑戦していきます。
安全上の注意点
ゴム跳びは比較的安全な遊びですが、いくつかの点に注意が必要です。
- 場所の確認: 滑りやすい場所や、傾斜のある場所では行わないようにしましょう。周囲に他の人がいないか、ぶつかるような障害物がないかを確認してから始めてください。
- ゴムの扱い: ゴムを張っている人は、不用意にゴムを離したり、強く引っ張ったりしないように注意が必要です。跳んでいる人の顔などに当たると危険です。
- 体力の考慮: 高齢の方がゴムを持つ場合、長時間同じ姿勢でいるのがつらいこともあります。無理せず、途中で休憩を挟んだり、ゴムを持つ人を交代したりする工夫をしましょう。跳ぶ人も、自分の体力に合わせて高さを調整し、疲れたら休憩することが大切です。
- 転倒の防止: 特に高いゴムに挑戦する際や、難しいステップを行う際は、バランスを崩して転倒する可能性があります。無理な挑戦はせず、少しずつ慣れていきましょう。
対象年齢の目安
ゴム跳びは、おおむね5歳くらい(幼稚園児)から小学生にかけて楽しむことができます。 低い高さであれば、ゴムまたぎや簡単なステップなど、幼稚園年少くらいからでも挑戦できるでしょう。小学生になると、複雑なステップや高いゴムに挑戦するなど、より高度な遊び方が可能になります。
飽きさせない工夫やアレンジ
ゴム跳びには、様々なアレンジ方法があります。
- 跳び方のバリエーションを増やす: 片足跳び、交互跳び、後ろ向き跳び、複雑な足の運び方など、新しいステップを取り入れてみましょう。地域や時代によって伝わる様々な「技」を調べてみるのも面白いかもしれません。
- 歌やリズムに合わせる: 特定の歌や手拍子のリズムに合わせて跳ぶことで、よりリズミカルで楽しい遊びになります。昔歌われていたゴム跳びの歌を思い出してみるのも良いでしょう。
- ゴムの高さをさらに高く: ゴムを持つ人が台に乗ったり、ジャンプしながらゴムを支えたりして、さらに高いゴムに挑戦する上級者向けの遊び方もあります。ただし、安全には十分注意が必要です。
- ルールをアレンジ: 失敗してもすぐに交代せず、一定回数チャレンジできる、特定の技を成功させたら点数が入るなど、独自のルールを作って遊ぶこともできます。
- 大人も一緒に挑戦: 子供の頃に経験したことがある方は、ぜひお手本を見せたり、一緒にステップを踏んだりしてみてください。共通の体験として楽しさが深まります。
まとめ
身近なゴムひも一本で楽しめるゴム跳びは、特別な準備もなく、公園や広場で手軽にできる昔ながらの素晴らしい外遊びです。リズムに合わせて体を動かす楽しさ、高さをクリアしていく達成感は、子供たちの心と体を豊かに育んでくれます。
ゴムを持つ人と跳ぶ人が協力し、お互いを思いやりながら遊ぶことで、温かいコミュニケーションも生まれます。今回ご紹介した基本的な遊び方を参考に、安全に注意しながら、ぜひお孫さんと一緒にゴム跳びを楽しんでみてください。昔の記憶を辿りながら、新しい楽しい思い出を作ることができるはずです。