身近な草花で簡単!昔ながらの指輪や首飾りの作り方と遊び方【自然の中で】
自然の恵みで作る、草花のアクセサリー
自然の中には、子供たちの遊び心を刺激するたくさんの素材があふれています。その中でも、身近な草花を使ったアクセサリー作りは、昔から親しまれてきた遊びの一つです。特別な道具は何も要りません。公園や庭、道端で見つけられる草や花を少し摘むだけで、かわいらしい指輪や首飾りを作ることができます。
この遊びの魅力は、何と言ってもその手軽さと創造性、そして自然の美しさを身近に感じられることでしょう。摘んだ草花を手に取り、その感触や香りを楽しみながら、どんな形にしようか考える時間は、子供だけでなく大人にとっても心豊かなひとときとなります。お孫さんと一緒に、自分だけの「自然のアクセサリー」を作ってみませんか。
遊びの概要と魅力
草花のアクセサリー作りは、草の茎を編んだり結んだりして、指輪や首飾り、腕輪などに見立てて作る遊びです。決まった形があるわけではなく、使う草花の種類や組み合わせ方によって、全く異なる雰囲気のものが出来上がります。
- 手軽さ: 道具はほとんど不要で、身近な場所で材料が見つかります。
- 創造性: どんな草花を使い、どう組み合わせるか、自由に発想して作れます。
- 自然との触れ合い: 草花の感触や香り、色や形をじっくり観察できます。
- 達成感: 自分の手で可愛いアクセサリーを作り上げる喜びを味わえます。
- コミュニケーション: 一緒に材料を探したり、作り方を教え合ったりすることで、お孫さんとの会話が弾みます。
必要なもの・場所
必要なもの:
- 身近な草花: シロツメクサ、アカツメクサ、レンゲ、カタバミ、細長い葉の草(ススキの葉やカヤなど)、ツル性の草など。花が咲いているもの、茎が柔らかくしなるもの、葉が細長いものが作りやすいでしょう。
- (必要であれば)ハサミ: 硬い茎を切るのに使いますが、手で摘める草花を選べばなくても構いません。
- (あれば)虫よけスプレー、タオル: 虫刺されや汗対策に。
遊ぶ場所:
- 公園の広場や花壇の周り
- 自宅の庭やベランダ
- 河原や土手
- 草むらがある場所全般
日差しが強い場所や、交通量の多い道路のすぐそばは避け、安全で落ち着いて座れる場所を選びましょう。
具体的な作り方・手順
いくつかの簡単なアクセサリーの作り方をご紹介します。
1. 簡単な草の指輪
これが一番簡単で、小さなお子さんでも挑戦しやすいでしょう。
- 茎が柔らかく、ある程度の長さがある草(シロツメクサや細長い葉など)を数本摘みます。
- 一本の草を選び、お孫さんの指の太さに合わせて輪っかを作ります。
- 輪っかの交差した部分で、残りの草の茎を輪に巻き付けていきます。
- 巻き付け終わったら、茎の先を最初の輪っかに通したり、他の茎に挟み込んだりして固定します。
- 余分な茎は摘み取るか、ハサミで切り取って完成です。
シロツメクサの場合は、茎に軽く切り込みを入れて別の茎を通していく「鎖つなぎ」の方法でも指輪や首飾りが作れます。
2. シロツメクサの首飾り(花冠の要領で)
少し根気がいりますが、可愛らしい首飾りや花冠が作れます。
- シロツメクサやレンゲなど、茎のある花をたくさん摘みます。
- 一本目の花の茎を持ち、二本目の花の茎をその茎に並行に添わせます。
- 一本目の茎の途中から、二本目の茎を一本目の茎に巻き付けます。
- 三本目の花の茎を、先ほど巻き付けた二本目の茎に並行に添わせ、同様に巻き付けます。
- これを繰り返してどんどん花を繋げていき、必要な長さになったら両端を茎で結び合わせて完成です。
茎が短くても、茎の先に軽く爪で縦に切り込みを入れて、別の茎の先を差し込んで繋げていく方法もあります。
3. 葉っぱの飾り
細長い葉っぱ(ススキやカヤなど)があれば、簡単に結んで飾りを作れます。
- 細長い葉を一本用意します。
- 葉の根元側を輪っかにし、先端側をその輪っかに通して結びます。
- 固く結ばずに、少し緩めに結ぶと飾りになります。
- いくつか作って繋げたり、他の草花と組み合わせたりしても良いでしょう。
安全上の注意点
自然の中での遊びは楽しいものですが、安全への配慮が大切です。
- 毒性のある植物に注意: 見た目がきれいでも、触ったり口にしたりすると危険な植物があります。図鑑で調べたり、分からない植物にはむやみに触らないようにしましょう。小さなお孫さんには特に、「口に入れない」という約束をしっかり伝えてください。
- 虫やアレルギーに注意: 草むらには虫がいることがあります。虫よけスプレーを使ったり、長袖を着たりするなどの対策を。草花に触れることで皮膚がかぶれるアレルギーがある場合もありますので、お孫さんの体質に注意し、異変があればすぐに遊びを中止してください。
- 切り傷に注意: 葉っぱの縁で指を切ってしまうことや、茎を折った際にささくれができることがあります。無理に力を入れず、必要ならハサミを使うなど注意しましょう。
- 体力に合わせて休憩: 座ってできる遊びですが、屋外での活動です。水分補給をしっかり行い、疲れたら日陰などで休憩をとりましょう。
- 遊んだ後は手洗い: 草花や土には様々なものが付着しています。遊び終わったら、石鹸を使って丁寧に手を洗いましょう。
対象年齢の目安
おおよそ3歳頃から、大人(祖父母)と一緒に楽しむことができます。簡単な「草の指輪」作りなどは、大人が手本を見せながら、お子さんの指に巻き付けるのを手伝ってあげると良いでしょう。シロツメクサの鎖つなぎや複雑な編み方などは、もう少し手先が器用になる5歳頃から一人でも挑戦できるようになるでしょう。年齢に応じて、作るものの難易度を変えたり、役割分担をしたりして楽しめます。
飽きさせない工夫・アレンジ
同じ草花でも、アイデア次第で遊びの幅は広がります。
- 使う素材を変えてみる: 同じ草でも太さや硬さが違います。花の色や形、葉っぱの大きさを変えるだけでも、出来上がるアクセサリーの雰囲気が変わります。木の実や小枝、色鮮やかな落ち葉なども材料に加えてみるのも楽しいでしょう。
- 他の遊びと組み合わせる: 作ったアクセサリーを身につけて、「自然のお姫様ごっこ」をしたり、作った飾りで「自然のファッションショー」をしたりするのも盛り上がります。
- テーマを決める: 「今日は黄色い花だけを使ってみよう」「一番長い首飾りを作ってみよう」など、目標を決めることで、作る意欲が湧きます。
- プレゼントにする: 一緒に作ったアクセサリーを、お家の人やお友達へのプレゼントにしてみてはいかがでしょうか。「これ、おばあちゃんと一緒に作ったんだよ」と渡すのも素敵な思い出になります。
- 持ち帰って飾る: 持ち帰って部屋に飾ったり、押し花にして残したりするのも良いでしょう。自然の美しさを長く楽しめます。
まとめ
身近な草花を使ったアクセサリー作りは、特別な準備や体力はほとんど必要なく、自然の中でゆっくりと時間を過ごしながら、お孫さんと一緒に「ものづくり」の楽しさを分かち合える素晴らしい昔ながらの遊びです。
草花の選び方、茎の結び方、飾り付けのアイデアなど、お孫さんの小さな手に合わせて優しく教えてあげてください。完成した時の輝くような笑顔は、何よりも代えがたい宝物になるでしょう。安全に注意しながら、自然の恵みを感じる豊かな時間を、お孫さんと一緒にお楽しみください。