身近な石や棒で簡単!地面に絵を描く昔ながらの遊び方【自然の中で】
自然の中で子供と楽しむ昔ながらの外遊びは、特別な準備がなくても始められるものがたくさんあります。今回は、公園や庭、道端の土や砂のある場所さえあれば、すぐに楽しめる「地面に絵を描く」遊びをご紹介します。
地面に絵を描く遊びとは
地面に絵を描く遊びは、石や木の棒、あるいは自分の指先を使って、土や砂の上に自由に線や絵を描いて楽しむシンプルな外遊びです。特別な道具や技術は一切必要ありません。自然の中にあるものを画材に見立てて、無限のキャンバスに思い思いの表現をするこの遊びは、昔から子供たちの創造性を育んできました。
この遊びの魅力は、何といってもその手軽さです。道具を探すところから遊びが始まり、地面という大きなキャンバスにダイナミックに絵を描くことができます。描いては消し、また描くという繰り返しの中で、子供たちは自由な発想を形にする喜びを感じるでしょう。
遊びに必要なもの・場所
この遊びに必要なものは、とても身近なものばかりです。
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必要なもの:
- 石や木の棒: 地面に線を描くための道具です。硬すぎず、手に馴染むものを選びましょう。小さすぎる石や尖りすぎた枝は避けてください。
- 指先: 道具がなくても、自分の指で直接地面に絵を描くこともできます。土や砂の感触を直接楽しむことができます。
- 水(任意): 少し地面を湿らせると、濃くはっきりとした線を描くことができます。ペットボトルなどに少し水を入れて持っていくのも良いでしょう。
- 汚れても良い服装: 土や砂で服が汚れることがありますので、気にならない服装が適しています。
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遊ぶのに適した場所:
- 公園の砂場や広場: 多くの公園には砂場や土の広場があり、地面に絵を描くのに最適です。
- 自宅の庭: 土の庭がある場合は、気軽に楽しめます。
- 河原や海岸: 砂や小石が多い場所は、様々な描き方ができます。
- 土の道: 人通りの少ない場所であれば、道端の土部分に描くこともできます。
特別な場所でなくても、土や砂がある場所ならどこでも楽しめるのが良い点です。
地面に絵を描く遊び方・手順
とても簡単な遊び方です。子供と一緒に、以下のステップで進めてみましょう。
- 描く場所を探す: 土や砂が露出している、平らな場所を探します。ガラスの破片など、危険なものが落ちていないか確認してください。
- 道具を見つける: 周囲に落ちている小石や木の棒の中から、手に持ちやすく、地面に線が描けそうなものを選びます。いくつかの種類を見つけて、描き心地の違いを楽しむのも良いでしょう。指先で描く場合は、道具を探す必要はありません。
- 自由に絵を描く: 見つけた石や棒、または指先を使って、地面に思い思いの絵を描き始めます。動物、乗り物、顔、建物、好きなキャラクター、模様など、何を描いても構いません。
- 描いた絵を楽しむ: 描いた絵を子供と一緒に眺めたり、「これは何かな?」「どんなお話かな?」などと話したりして、絵を共有する時間を持ちましょう。
- 絵を消す: 描いた絵は、手や足で土や砂をならすことで簡単に消すことができます。消してはまた新しく描くという繰り返しも、この遊びの楽しみの一つです。
安全上の注意点
安全に楽しく遊ぶために、以下の点に注意しましょう。
- 地面の安全確認: 遊ぶ場所にはガラス片や釘など、怪我をする可能性があるものが落ちていないか、事前に大人がしっかりと確認してください。
- 手洗いの徹底: 土や砂には様々な菌が付着している可能性があります。遊び終わった後は、必ず石鹸で丁寧に手を洗いましょう。ウェットティッシュなどを持参すると、遊んでいる最中にもさっと手を拭くことができます。
- 体力に合わせた休憩: 地面にしゃがんだり、立ち上がったりを繰り返すことがあります。特に体力に自信がない方は、無理のない範囲で遊び、こまめに休憩を取りましょう。日差しの強い日は、帽子をかぶる、水分補給をするなどの熱中症対策も忘れずに行ってください。
- 周囲への配慮: 他の人が使う場所や、通りの邪魔になる場所には描かないようにしましょう。公共の場所では、遊んだ後に地面をならして元に戻すのがマナーです。
- 誤飲に注意: 小さな石や砂を口に入れないよう、特に小さなお子さんと遊ぶ際は目を離さないように注意してください。
対象年齢の目安
地面に絵を描く遊びは、非常に幅広い年齢で楽しめます。
- 2~3歳頃から: 指先で砂や土を触る、線を引く、簡単な形を描くといった、感触遊びや表現遊びとして楽しめます。
- 幼稚園~小学生: 具体的な絵や文字を描く、友達と協力して大きな絵を描く、描いた絵で遊ぶなど、より創造的で発展的な遊び方ができます。
大人も子供も、それぞれの年齢や興味に合わせて自由に楽しむことができます。
飽きさせない工夫・アレンジ
地面に絵を描く遊びをもっと楽しくするためのアレンジアイデアです。
- テーマを決めて描く: 「今日の夕ご飯にしたいもの」「好きな動物」「行ってみたい場所」など、子供と一緒にテーマを決めて描いてみましょう。想像力が刺激されます。
- 描いた絵でクイズ: 片方が絵を描き、もう片方がそれが何かを当てるクイズ形式にしてみましょう。「これは何でしょう? ヒントは空を飛ぶものです。」など、ヒントを出し合うのも楽しいです。
- 地面全体を使った大きな絵: 広い場所を見つけたら、複数人で協力して地面いっぱいに大きな絵を描いてみましょう。描く過程で自然とコミュニケーションが生まれます。
- 自然の材料を絵に加える: 拾った葉っぱや小石、木の実などを、描いた絵の装飾として使ってみましょう。葉っぱを動物の体に見立てたり、小石で模様を作ったりと、表現の幅が広がります。
- ストーリーを作る: 描いた絵を順番に繋げて、一つの物語を作ってみましょう。絵を描きながら、物語を話していくのも面白いです。
- 水を活用する: ペットボトルの水で地面を少し濡らしてから描くと、線が濃くなり見やすくなります。また、水を垂らしてできる滲みを利用するのも良いでしょう。
- 描いた絵を消す競争: 描いた絵をどちらが先にきれいに消せるか、競争してみるのも意外と盛り上がります。
まとめ
地面に絵を描く遊びは、特別な道具や技術がなくても、自然の中で子供たちの創造性を自由に表現できる素晴らしい昔ながらの遊びです。石や棒、指先というシンプルな道具で、広大な地面をキャンバスに思いっきり絵を描く体験は、子供にとって忘れられない思い出となるでしょう。
公園や庭など、身近な場所で気軽に始めることができます。安全に注意しながら、ぜひお孫さんと一緒に土や砂の感触を楽しみながら、地面に世界に一つだけの絵を描いてみてはいかがでしょうか。描いては消せる手軽さも魅力の一つですので、失敗を恐れずに自由に表現する楽しさを伝えていただけたら嬉しく思います。