公園や広場で!太陽があればすぐできる昔ながらの「かげふみ」遊び方【昔ながらの外遊び】
太陽と影で楽しむ昔ながらの遊び「かげふみ」の魅力
外で遊ぶ際、特別な道具がなくても気軽に始められる遊びはたくさんあります。その中でも「かげふみ」は、太陽の光と自分の影だけがあれば、どこでも楽しめる昔ながらの遊びです。鬼ごっこのような要素も持ち合わせ、追いかける楽しさ、逃げる面白さがあり、お子様はもちろん、大人も一緒に世代を超えて楽しむことができます。
公園や広場など、少し開けた場所があればすぐに遊べる「かげふみ」は、体力や天候に合わせて遊び方を調整できるのも魅力です。準備は一切不要。さあ、太陽が出ている日に、お子様やお孫さんと一緒に外へ出て、かげふみを楽しんでみませんか。この記事では、かげふみの基本的な遊び方から、安全に楽しむための注意点、そして遊びをさらに面白くするアレンジ方法までご紹介します。
かげふみとは? 遊びの概要と楽しさ
かげふみは、文字通り「相手の影を踏む」遊びです。鬼ごっこと似ていますが、捕まえる対象が本人ではなく「影」である点が特徴です。鬼に自分の影を踏まれないように逃げ、鬼は相手の影を踏もうと追いかけます。
この遊びの面白さは、太陽の位置によって影の長さや形が変わること、そして相手との駆け引きにあります。太陽が低い時間帯は影が長く、高い時間帯は影が短くなるため、時間帯によって難易度が変わるのも自然の中で行うかげふみの面白いところです。
かげふみに必要なものと遊ぶ場所
かげふみに必要なものは、たった一つです。
- 太陽の光: これがなくては始まりません。晴れの日が最適ですが、薄曇りでも影ができれば遊べます。
遊ぶ場所としては、以下の場所が適しています。
- 公園の広場: 周囲に人が少なく、地面が平らな場所が理想的です。
- 学校のグラウンド: 広い場所で思い切り走りたい場合に良いでしょう。
- 自宅の庭: 十分な広さがあれば楽しめます。
安全のため、車や自転車の往来がない、開けた場所を選びましょう。障害物(遊具、ベンチ、木など)が少ない方が安全ですが、これらをうまく利用することも遊びの戦略になります。
基本的なかげふみの遊び方・手順
一般的な「鬼ごっこ形式」のかげふみの遊び方をご紹介します。
- 鬼を決める: じゃんけんなどで最初の鬼を一人決めます。
- スタートの合図: 鬼以外の人は、鬼から少し離れて待ちます。「よーい、どん!」などの合図で遊びを始めます。
- 鬼は影を踏む: 鬼は追いかけて、他の人の影を踏もうとします。
- 影を踏まれたら交代: 鬼に影を踏まれた人は、次の鬼になります。
- 遊びの終了: 疲れたり、交代で全員が鬼になったりしたら終了です。
基本的なルールは非常にシンプルなので、小さなお子様でもすぐに理解して楽しめます。
安全上の注意点
かげふみは比較的安全な遊びですが、屋外で行うため注意が必要です。特にお子様や高齢の方が一緒に遊ぶ場合は、以下の点に配慮しましょう。
- 周囲の確認: 遊ぶ前に、地面に落ちている物(石、枝など)や、周囲の障害物(木、遊具、ベンチなど)がないか確認しましょう。遊んでいる最中も、周りをよく見てぶつからないように注意が必要です。
- 地面の状態: 雨上がりや水たまりがある場所、落ち葉が多い場所は滑りやすいため避けてください。地面がでこぼこしている場所も、つまずく危険があります。
- 水分補給と休憩: 夢中になると忘れがちですが、特に暑い時期はこまめに水分を摂り、適度に休憩を挟むようにしましょう。日陰で休憩するのも良い方法です。
- 体力に合わせた範囲で: 鬼ごっこ形式で追いかけっこになるため、無理のない範囲で楽しみましょう。お子様やご自身の体力に合わせて、走るスピードや距離を調整してください。
- 時間帯: 太陽が高い真昼は影が短く、追う方も逃げる方も難易度が上がります。また、日差しも強くなります。比較的日差しが穏やかで影が長い午前中や夕方の方が、遊びやすく安全です。
- 履物: 動きやすく、滑りにくい運動靴を履きましょう。サンダルなどは危険です。
飽きさせない工夫・アレンジ方法
基本的なかげふみに慣れてきたら、ルールを少し変えたり、要素を加えたりすることで、さらに面白くすることができます。
- 「かげ」の安全地帯: 鬼が踏めない特定の場所(木や柱の影など)をいくつか決めます。逃げる側はその安全地帯に影を入れると、一時的に鬼に踏まれなくなります。
- 増える鬼: 鬼に影を踏まれた人は、次の鬼になるのではなく、鬼の仲間になります。こうすると、鬼がどんどん増えていき、逃げる側はより難しくなります。最後まで影を踏まれなかった人が勝ち、というルールにしても面白いでしょう。
- 影以外の場所: 鬼ごっことかげふみを組み合わせる遊び方です。鬼は影を踏んでも良いし、本人にタッチしても良いというルールにすると、戦略の幅が広がります。
- 狭い場所でのかげふみ: 広い場所だけでなく、少し狭い範囲(例えば庭の一角)で遊ぶこともできます。この場合、素早い動きよりも、いかに相手の動きを予測して影を捉えるか、または影を隠すかが重要になります。
- 制限時間: 「〇分間、鬼から逃げ切れたら勝ち」のように制限時間を設けることで、遊びにメリハリが生まれます。
まとめ:太陽の下でシンプルに楽しむ
かげふみは、特別な準備や道具が一切不要で、太陽が出ている場所ならどこでも気軽に始められる素晴らしい外遊びです。追いかける楽しさ、逃げるスリル、そして太陽の動きによって変わる影の面白さ。シンプルな遊びの中に、体を動かす楽しさと考える面白さが詰まっています。
お子様やお孫さんと一緒に外へ出て、まずは基本的なかげふみから始めてみてください。そして慣れてきたら、アレンジを加えてみるのも良いでしょう。安全に注意しながら、自然の光の中で、世代を超えて笑い合える楽しい時間を過ごしてください。