空き缶一つで簡単！昔ながらの缶けり遊び方【昔ながらの外遊び】
空き缶一つあればすぐに楽しめる！昔ながらの缶けり
子供の頃、夕暮れ時まで夢中になって遊んだ缶けり。広い公園や空き地に響く缶を蹴る音と、みんなの歓声が懐かしい思い出として残っている方もいらっしゃるのではないでしょうか。缶けりは、鬼ごっことかくれんぼの要素が合わさった昔ながらの外遊びです。特別な道具はほとんどいらず、ルールも比較的シンプルなので、孫と一緒に気軽に楽しむことができます。
走ったり隠れたり、見つけたりと、全身を使って遊ぶ缶けりは、子供たちの運動能力や判断力を養うのに役立ちます。また、チームワークや駆け引きなど、遊びを通して自然と様々な学びがあるのも魅力です。体力に合わせて休憩を挟みながら、無理のない範囲で楽しんでみましょう。
缶けりとはどんな遊び？
缶けりは、地面に置いた空き缶を巡って、鬼役の子とそれ以外の隠れる子たちが攻防を繰り広げる遊びです。鬼は隠れた子たちを見つけ出し、缶の場所で名前を呼びます。隠れた子は鬼に見つかる前に缶のところへ走り寄り、缶を蹴って「セーフ」にすることを目指します。単純ながらも、隠れる場所を考えたり、鬼の動きを読んだりする戦略的な要素があり、白熱した展開になりやすいのが特徴です。
缶けりに必要なもの・遊ぶのに適した場所
缶けりに必要なものは、たったこれだけです。
- 空き缶： 1つ。スチール缶やアルミ缶など、ある程度丈夫で安定して置けるものが良いでしょう。踏んでも潰れにくいペットボトルなどでも代用可能です。
- 遊ぶ場所： 鬼が缶を蹴ってから隠れるまでの間に、みんなが十分に隠れられるくらいの広さが必要です。公園の広場、校庭、広めの庭などが適しています。ただし、車や人通りの多い場所、危険なものがある場所は避けてください。地面は平坦で見通しが良すぎない方が、隠れる面白さが増します。
缶けりの基本的な遊び方・手順
ここでは、一般的な缶けりの遊び方をご紹介します。地域や世代によって少しずつルールが違う場合もありますが、基本は同じです。
- 鬼と缶を置く場所を決める: 参加者の中から「鬼」を一人決めます。じゃんけんなどで決めるのが一般的です。また、缶を置く場所を決めます。ここが遊びの中心地となります。地面に円を描いたり、石で囲ったりして「缶の陣地」を決めると、より分かりやすくなります。
- 遊び開始！鬼が缶を蹴って隠れる: 鬼は缶を勢いよく蹴り飛ばします。その後、蹴り飛ばした缶を拾い、缶の陣地に戻して元の場所に立て直します。この「缶を蹴ってから戻すまで」の間に、鬼以外の参加者（子）は鬼に見つからないように走って隠れます。鬼は缶を立て直したら目を閉じるか後ろを向いて、数を数えて待ちます。
- 鬼が隠れた子を探す: 数え終わったら、鬼は目を開けて隠れている子を探しに出かけます。
- 鬼が見つけた場合: 鬼は隠れている子を見つけたら、その子の名前を呼びながら「缶！」と叫びます。例：「〇〇ちゃん見ーつけた！缶！」
- 見つかった子と缶の競争: 鬼に見つかった子は、鬼よりも早く缶の場所へ走り、缶を蹴って「セーフ！」と叫べば捕まりません。鬼が先に「〇〇ちゃん見ーつけた！缶！」と叫び、見つかった子が缶を蹴るよりも早く鬼が缶に触れる（または缶の陣地に戻る）ことができたら、その子は捕まりとなります。
- 捕まった子の扱い（牢屋）: 鬼に捕まった子は、缶の陣地の近くに決められた「牢屋」の場所へ移動します。牢屋の場所も、地面に線を描くなどして分かりやすく決めると良いでしょう。
- 缶が蹴られたら捕まった子が解放: 隠れている他の子が、鬼に見つからずに缶の場所までたどり着き、缶を蹴ることができたら、捕まって牢屋に入っていた子たちは全員解放されます。「セーフ！」や「缶けった！」などと叫んで知らせると良いでしょう。
- 遊びの終了と次の鬼: 全ての子が鬼に捕まったら遊びは終了です。最後に捕まった子が次の鬼になります。途中で缶が蹴られて解放された場合は、まだ捕まっていない子が隠れ続け、遊びが続きます。
缶けりを楽しむ上での安全上の注意点
缶けりは動きのある遊びです。安全に楽しむために、以下の点に注意しましょう。
- 缶を蹴る方向: 缶を蹴る時は、周囲に人がいないか、安全な方向に飛ぶかを確認してください。人や物に当たらないように十分注意が必要です。
- 走る場所の確認: 隠れる場所へ走ったり、缶に向かって走ったりする際に、地面に穴や石がないか、障害物がないかなど、足元の安全を確認しましょう。滑りやすい場所や不安定な場所は避け、平坦な場所を選んで遊ぶのが望ましいです。
- 隠れる場所の確認: 子供が隠れる際に、危険な場所（車通りの多い道路の近く、立ち入り禁止区域、不安定な構造物の裏など）に近づかないよう、事前に遊ぶ範囲を決めておく、または大人が見守ることが大切です。
- 体調と休憩: 走ったりしゃがんだりするため、体力を消耗しやすい遊びです。特に気温が高い日などは、こまめに水分補給をし、疲れたら無理せず休憩を取りましょう。大人の体力に合わせることも重要です。
- 人数と場所のバランス: 参加人数に対して場所が狭すぎると、衝突したり隠れる場所がなくなったりして危険です。参加人数に見合った広さの場所を選びましょう。
対象年齢の目安
缶けりの基本的なルールが理解できれば、5歳くらいから楽しむことができます。年齢が低い場合は、鬼ごっこの要素を強くして、缶を蹴るルールを少し簡単にするなどの調整をしても良いでしょう。大人も一緒に楽しめる遊びですので、幅広い年齢で一緒に遊ぶことができます。
飽きさせない工夫・アレンジ
缶けりはシンプルな遊びですが、少しルールを変えるだけで飽きずに楽しめます。
- 缶を変えてみる: 空き缶だけでなく、バケツや段ボール箱など、蹴りやすさや音の違うものに変えてみると新鮮です。ただし、蹴っても安全なものを選びましょう。
- 鬼を複数にする: 参加人数が多い場合や、鬼役の負担を減らしたい場合は、鬼を2人にするのも良い方法です。鬼同士で連携して隠れた子を探す面白さが生まれます。
- 牢屋のルールを変える: 牢屋の子が解放される条件を、「缶が蹴られたら」ではなく、「まだ捕まっていない子が缶の陣地をタッチしたら」など、別の方法に変えてみるのも面白いでしょう。
- セーフの条件を変える: 缶を蹴るだけでなく、「缶にタッチすればセーフ」など、小さな子供でも参加しやすいようにルールを調整することも可能です。
- 陣地を工夫する: 缶を置く「陣地」を少し遠くに設定したり、スタート地点を工夫したりすることで、難易度や戦略性を変えることができます。
まとめ
空き缶一つあれば、広い場所で体を思いきり動かして楽しめる缶けり。昔ながらの遊びながら、現代の子供たちにとっても十分に面白く、運動不足解消にもつながる素晴らしい遊びです。走って隠れて見つけ合う中で、自然と笑顔が生まれることでしょう。
安全に注意しながら、お孫さんと一緒に缶けり遊びを楽しんでみてはいかがでしょうか。子供の頃を思い出して、一緒に童心に返って遊ぶ時間は、きっと素敵な思い出になります。