風を感じて楽しむ!身近なもので簡単風車作りの遊び方【自然の中で】
自然の風を感じる手作り遊び、風車
自然の中で子供と遊ぶ際、特別な道具がなくても楽しめる遊びはたくさんあります。その中でも、身近な材料で簡単に作れて、作った後も自然の風を感じながら遊べる「手作り風車」は、昔から親しまれてきた遊びの一つです。
風車が風を受けてくるくると回る様子を見るのは、子供にとって新鮮な驚きと発見に満ちています。また、自分で作ったものが風で動くという体験は、ものを作る楽しさや自然の力を学ぶ良い機会にもなります。この手軽で奥深い手作り風車遊びを、ぜひお子様やお孫様と一緒に楽しんでみてください。
手作り風車作りに必要なもの
手作り風車は、家庭にあるものや、少し用意すれば手に入る身近な材料で作ることができます。
- 正方形の紙(折り紙、チラシの裏、画用紙など)
- はさみ
- 定規
- 鉛筆
- 画鋲または安全ピン(穴を開けるためのもの)
- 棒(割り箸、細い木の枝、ストローなど)
- セロハンテープや木工用ボンド(必要に応じて)
特別な道具は必要なく、公園や散歩中に拾った小枝を棒に使うなど、自然の中にあるものを取り入れて作るのも楽しいものです。
手作り風車の作り方・手順
基本的な風車の作り方はとてもシンプルです。子供と一緒に、ゆっくりと作業を進めてみましょう。
- 紙に線を引く: 正方形の紙を用意します。紙の角から対角線に向かって、中央から1〜2cm手前までの線を鉛筆で薄く引きます。四隅すべてに行います。
- 線に沿って切る: 引いた線に沿って、紙の縁から中央に向かってはさみで切り込みを入れます。中央の印まで切ってしまわないよう注意してください。
- 中央に向けて折り曲げる: 切り込みを入れた四隅のうち、一つおき(例えば、右上、左下など)の角を、紙の中央に向けて折り曲げます。
- 中心を固定する準備: 折り曲げた角を全て中央に集めます。集めた部分の中心に、棒に取り付けるための穴を開けます。画鋲や安全ピンを使うと簡単に開けられます。
- 棒に取り付ける: 穴を開けた中心部分を、棒の先端に画鋲や安全ピン、またはボンドやテープなどを使って固定します。画鋲や安全ピンを使う場合は、紙がスムーズに回るように、少しだけゆるめに留めるのがコツです。棒を地面に刺したり手に持ったりして使う場合は、先端が尖りすぎないように注意しましょう。
- 完成: これで手作り風車の完成です。息を吹きかけたり、風のある場所でかざしたりして、くるくると回る様子を楽しんでください。
紙と棒があればすぐに作れるので、外出先で思い立って作ることも可能です。
安全上の注意点
お子様や高齢の方が一緒に作業する場合、特に注意が必要です。
- はさみの使用: はさみを使う際は、大人が必ず見守り、正しく安全な使い方を指導してください。小さなお子様には、切り込みを入れる作業を大人が代わりに行うなどの配慮が必要です。
- 画鋲・安全ピン: 画鋲や安全ピンは先端が鋭利です。取り扱いには十分注意し、使用後はすぐに片付けて、子供の手の届かない場所に保管してください。
- 棒の先端: 割り箸や小枝を使う場合、先端が尖っていると危険です。先端を丸めるか、安全な素材の棒を選びましょう。
- 振り回さない: 完成した風車を振り回すと、他の人に当たったり、画鋲などが外れて飛んだりする危険があります。風車は風にかざしたり、持って歩いたりして楽しみましょう。
- 周囲を確認: 風車を持って走ったり歩いたりする際は、周りに人がいないか、障害物がないかなどを確認し、ぶつからないように注意しましょう。
- 強風時: 強風の日は、風車が壊れやすかったり、風にあおられたりする可能性があります。無理に外で遊ばず、風が穏やかな日を選びましょう。
対象年齢の目安
風車作りの作業自体は、はさみや画鋲を使うため、大人の補助があれば5歳くらいから一緒に楽しめるでしょう。紙を折る、のり付けするなどの簡単な作業は、より小さなお子様でも可能です。完成した風車で遊ぶのは、風車を安全に持って歩けるようになる3歳くらいから楽しめます。最終的には、お子様の成長や理解度に合わせて、できることを分担したり、安全に配慮したりしながら一緒に楽しむことが大切です。
飽きさせない工夫とアレンジ
基本的な風車遊びに慣れてきたら、いくつかの工夫を加えてみましょう。
- 材料を変えてみる: 薄い紙、厚い紙、セロハンなど、様々な素材の紙で作ってみると、風の受け方や回り方が変わるのを発見できます。
- 飾り付け: 作る前に紙に絵を描いたり、シールを貼ったりして、オリジナルの風車を作ってみましょう。風車が回ったときの色の変化も楽しめます。
- 形や大きさ: 正方形だけでなく、長方形や少し変わった形で作ってみると、どんな風に回るか試すのも面白いでしょう。大小様々なサイズの風車を作るのも楽しいです。
- 複数の風車: 複数の風車を一度に作って、風に並べて立ててみたり、それぞれ違う色で作って飾りとして楽しんだりすることもできます。
- 風の観察: 弱い風でもよく回る風車、強い風で勢いよく回る風車などを作り分け、風の強さによって回り方がどう変わるか観察してみましょう。風車は風向きを知る道具にもなります。
まとめ
身近な紙と棒を使って作る手作り風車は、準備も簡単で、自然の風を感じながら遊べる昔ながらの魅力的な遊びです。お子様やお孫様と一緒にものを作る工程を楽しみ、完成した風車を持って外に出て、風と遊ぶ時間を過ごしてみてください。特別な場所に行かなくても、公園や庭、ベランダなど、少しでも風を感じられる場所があれば十分に楽しめます。安全に注意しながら、手作りの風車と共に、自然の中で穏やかなひとときをお楽しみください。