【自然の中で】木の枝や葉っぱで簡単!昔ながらの秘密基地作りと遊び方
自然の中で子供と過ごす時間は、心豊かな思い出作りにつながります。「そとあそび大百科」では、昔ながらの遊びを通して、自然の魅力に触れるアイデアをお届けしています。今回は、子供たちの創造力と探求心をくすぐる、昔ながらの「秘密基地作り」をご紹介します。特別な道具がなくても、身近にある自然の素材を使って、誰でも簡単に挑戦できるのが魅力です。
秘密基地作りとは
秘密基地作りは、子供たちにとって自分たちだけの特別な空間を作り出す遊びです。自然の中にあるものや、身近な廃材などを工夫して使い、隠れ家やアジトのような場所を作り上げます。完成した基地の中で遊ぶことも、基地を作る過程も、子供にとってはかけがえのない冒険となります。
この遊びの大きな魅力は、完成形が決まっていないこと、そして自然の中にあるものを「どう使おうか」と考える創造性や工夫する力が養われる点です。また、複数人で作る場合は、役割分担や協力することの大切さも学べます。祖父母の皆様にとっては、子供の頃の懐かしい記憶を思い出しながら、孫と一緒に汗を流し、一つのものを作り上げる貴重な共同作業の時間となります。
秘密基地作りに必要なもの・場所
秘密基地作りに必要なものは、基本的に「自然の中にあるもの」です。
- 主な材料: 木の枝(太いもの、細いもの)、落ち葉、枯れ草、ツル、石、土
- あると便利なもの: 古い布や毛布、段ボール、麻ひもやロープ、スコップやシャベル(土を掘る場合)
- 場所: 公園の木の根元、少し茂みのある場所、河原、山や森の中(立ち入りが許可されている場所)、広めの庭など。人通りの少ない、少し隠れた場所が適しています。
秘密基地の作り方・遊び方
特別な設計図は必要ありません。孫と一緒に「どんな基地にしようか?」と相談しながら、自由に作ってみましょう。
- 場所を決める:
- まずは安全な場所を選びます。平らで、上から物が落ちてきたり、足元が崩れたりしない場所が良いでしょう。
- 木が数本立っている場所や、大きな岩のそばなどは、骨組みにするのに利用できて便利です。
- 材料を集める:
- 基地の大きさをイメージして、骨組みになる太い枝、壁や屋根になる細い枝や葉っぱ、飾り付けに使う木の実や石などを集めます。
- 落ちているものを利用するのが基本です。木を傷つけたり、根っこから引き抜いたりしないように注意しましょう。
- 骨組みを作る:
- 立てかけたり、Y字になった枝を組み合わせたりして、基地の土台となる骨組みを作ります。
- 自然の木や岩に枝を立てかけるのが一番簡単です。複数人で協力して、枝を支えながら作業すると安全です。
- 壁と屋根を作る:
- 集めた細い枝や葉っぱ、枯れ草などを骨組みに立てかけたり、編み込んだりして壁や屋根を作ります。
- 古い布や段ボールなどがあれば、より簡単に覆うことができます。隙間をどう埋めるか工夫するのも楽しい作業です。
- 飾り付けをする:
- 基地の中や周りを、集めた木の実や石、きれいな葉っぱなどで飾り付けます。
- 秘密の看板を作ったり、入口に目印をつけたりするのも良いでしょう。
- 秘密基地で遊ぶ:
- 基地が完成したら、自分たちだけの特別な空間で遊びましょう。
- 中で絵本を読んだり、おままごとをしたり、おやつを食べたりと、過ごし方は自由です。
- 基地を舞台にした「探検ごっこ」や「宝探し」に発展させることもできます。
安全上の注意点
- 場所選び: 急斜面や崖の近く、崩れやすい場所、人通りの激しい場所での秘密基地作りは避けましょう。また、私有地や立ち入り禁止区域に入らないように注意してください。
- 材料の確認: 使う木の枝にささくれがないか、落ちているものが危険物でないか(ガラスの破片など)確認しましょう。毒のある植物や虫(ハチ、毛虫など)にも注意が必要です。
- 構造の強度: 作った基地が簡単に崩れないか、大人が確認してください。あまり高く積み上げすぎないようにしましょう。
- 熱中症対策: 特に夏場は、日陰を選び、こまめに水分補給をしましょう。無理せず休憩を取ることも大切です。
- 後片付け: 遊んだ後は、集めた材料を元の場所に戻すか、持ち帰るかして、来た時よりもきれいにするように心がけましょう。自然環境を大切にする気持ちを育む良い機会です。
対象年齢の目安
大人の手助けがあれば、3歳頃から楽しめます。骨組み作りなどは大人が行い、子供には材料集めや飾り付けをお願いするなど、役割分担をすると良いでしょう。小学生になると、自分たちでアイデアを出し合い、協力しながら本格的な基地作りにも挑戦できます。
飽きさせない工夫・アレンジ
- テーマを決める: 海賊の隠れ家、森の動物のお家、宇宙ステーションなど、テーマを決めて作るとアイデアが広がります。
- 材料を増やす: 古い傘の骨組み、ビニールシート、使わなくなったシーツなど、安全な範囲で廃材を加えてみると、より頑丈で面白い基地が作れます。
- 基地を発展させる: 一度作って終わりではなく、次に遊びに来た時に増築したり、内装を飾り付けたりと、継続的に楽しむことができます。
- 他の遊びと組み合わせる: 基地をスタート地点にした宝探し、基地をゴールにしたオリエンテーリングなど、他の外遊びと組み合わせることで、よりダイナミックな遊びになります。
- ごっこ遊びの小道具: 基地の中で遊ぶためのお皿やカップ(葉っぱや木の実で代用)、望遠鏡(拾った筒状のもので代用)など、基地の中で使う小道具も一緒に作ってみましょう。
まとめ
秘密基地作りは、子供たちの冒険心や創造力を育み、自然との触れ合いを深める素晴らしい遊びです。特別な技術や道具は必要ありません。身近にある自然の素材と、少しのアイデア、そして「こうしてみようか」「これはどうかな?」と話し合うコミュニケーションがあれば、立派な秘密基地が完成します。
お孫さんと一緒に、子供の頃のワクワク感を思い出しながら、世界に一つだけの秘密基地を作ってみませんか。共同作業を通して、きっと忘れられない素敵な思い出を作ることができるでしょう。安全に十分配慮しながら、自然の中での秘密基地作りを存分に楽しんでください。