身近な自然で作る!木の実や葉っぱの簡単おもちゃの遊び方・作り方【自然の中で】
自然の中で子供と過ごす時間は、豊かな学びと発見に満ちています。特別な道具がなくても、身近な木の実や葉っぱといった自然の素材を使うだけで、楽しいおもちゃを作り、遊ぶことができます。
この記事では、公園や散歩道で手に入る素材を使った、簡単で昔ながらのおもちゃ作りとその遊び方をご紹介します。孫との時間をより豊かにしたいとお考えの方にとって、すぐに試せるアイデアがきっと見つかることでしょう。
木の実や葉っぱでおもちゃを作る楽しさ
自然の素材を使ったおもちゃ作りは、子供たちの創造力や発想力を育む素晴らしい機会です。形や色の異なる素材を組み合わせることで、世界に一つだけのおもちゃが生まれます。また、素材を探す過程も冒険になり、自然への興味関心を深めるきっかけにもなります。
完成したおもちゃは、その場ですぐに遊ぶことも、家に持ち帰ってさらに手を加えたり飾ったりすることもできます。作る喜びと遊ぶ楽しさを同時に味わえるのが、この遊びの魅力です。
必要なもの・遊ぶ場所
この遊びに必要なものは、ほとんどが自然の中にあるものです。
- 自然の素材: どんぐり、松ぼっくり、小枝、色々な形の葉っぱ、木の実、落ちている花びらなど。遊ぶ場所で見つかるものを使います。
- その他: 素材をくっつけるための木工用ボンドや、穴を開けるためのキリ(大人が使用)、色を塗るための絵の具やペン、飾り付け用のひもやビーズなど、作りたいものに合わせて用意します。最低限、ボンドやひもがあれば多くのものが作れます。
遊ぶ場所は、木々が多く、地面に様々な自然物が落ちている公園、森、雑木林、神社の境内などが適しています。自宅の庭でも、落ち葉や小枝があれば楽しめます。素材を集める際は、管理者の方針を確認し、許可されている場所で行いましょう。
素材の拾い方と安全上の注意
素材を集める際は、以下の点に注意してください。
- 目で見て、手で触って: 形、色、手触りなど、素材の特徴を観察しながら選びましょう。
- 落ちているものを拾う: 木や植物から無理に取るのではなく、地面に落ちているものを使います。
- 汚れている場合は拭く: 土などが付いている場合は、軽く拭き取ってから使いましょう。
- 毒のある植物や実、虫に注意: 知らない植物の実は食べたり触ったりしないように注意が必要です。蜂や毛虫など、危険な虫にも近づかないように気をつけましょう。
- 拾いすぎない: 必要な分だけ拾い、自然への配慮を忘れないようにします。
具体的な簡単おもちゃの作り方と遊び方
いくつかの簡単な作り方と遊び方をご紹介します。
1. 葉っぱの舟
- 必要なもの: 舟の形になる少ししっかりした葉っぱ(朴の葉など)、小枝(マスト用)、葉っぱや紙切れ(帆用)、あれば粘土少々(マスト固定用)。
- 作り方:
- 葉っぱを舟に見立てます。
- 小枝の先端に、帆に見立てた小さな葉っぱや紙切れを刺します。
- 葉っぱの舟の真ん中に粘土を置き、そこにマストとなる小枝を刺して固定します。粘土がない場合は、葉っぱをうまく折り曲げたり、穴を開けて小枝を通したりと工夫してみましょう。
- 遊び方: 水たまりや小川、洗面器などに浮かべて遊びます。息を吹きかけたり、小枝で押したりして動かしてみましょう。誰の舟が速く進むか競争するのも楽しいです。
2. どんぐり人形/動物
- 必要なもの: どんぐり(複数のサイズがあると良い)、小枝、葉っぱ、木の実、ボンド、あればマジックペン。
- 作り方:
- 大きなどんぐりを体に、小さなどんぐりを頭に見立て、ボンドでくっつけます。
- 小枝を手足に、葉っぱを服や羽に、木の実を目や鼻に見立ててボンドで飾り付けます。
- マジックペンで顔を描き加えると表情豊かになります。どんぐり以外の木の実や松ぼっくりなども組み合わせることで、様々な動物やキャラクターが作れます。
- 遊び方: 作った人形でごっこ遊びをしたり、並べて家族に見せたりします。人形劇のように物語を作って演じるのも楽しいです。
3. 枝と木の実の飾り
- 必要なもの: 少し長めの枝、木の実、葉っぱ、松ぼっくり、ボンド、ひも。
- 作り方:
- 拾った自然の素材を枝にボンドで貼り付けたり、ひもでくくりつけたりして飾り付けます。
- バランスを見ながら素材を配置していきます。
- 枝の両端にひもを結べば、壁に飾るナチュラルなオーナメントの完成です。
- 遊び方: 作る過程そのものが遊びです。完成した飾りは、部屋に飾ることで自然を身近に感じられます。素材を変えて季節ごとに作ってみるのも良いでしょう。
安全上の注意点
子供と安全に楽しむために、特に以下の点に気を配りましょう。
- 誤飲: 小さな木の実や葉っぱは、特に小さなお子様が口に入れてしまう危険があります。常に大人がそばで見守り、口に入れないよう注意してください。製作中も、小さな部品は手の届かない場所に置くなどの配慮が必要です。
- 道具の使用: キリやハサミなど、刃物や尖った道具を使う際は、必ず大人が使用するか、大人が安全を確認しながら子供に使わせるようにしてください。
- アレルギー: 植物によってはアレルギー反応を起こす場合があります。特定の植物に触れた後に皮膚がかゆくなるなどの症状が見られた場合は、すぐに手を洗い、必要であれば医師に相談してください。
- 休憩: 長時間同じ姿勢で作業せず、適度に休憩を取りましょう。特に外で素材を拾う際は、水分補給や熱中症対策も重要です。
対象年齢の目安
この遊びは、素材を拾うのは2歳頃から楽しめます。簡単なおもちゃ作りは、ボンドを使えるようになる3歳頃から可能です。より複雑な飾り付けや細かな作業は、手先が器用になる5歳~小学生向けと言えます。年齢や興味に合わせて、作るものや役割分担を調整しながら楽しむことができます。
飽きさせない工夫・アレンジ
- テーマを決める: 「森の動物園を作ろう」「海の生き物を作ろう」など、テーマを決めて素材を集め、おもちゃを作ると、子供の想像力が広がります。
- 物語を作る: 作ったおもちゃを使って、お話を作ってみましょう。子供が作ったキャラクターに、大人が声をつけてあげるのも楽しいです。
- 他の素材と組み合わせる: 公園で拾ったものだけでなく、家にある毛糸、ボタン、布の切れ端などを組み合わせることで、さらにバリエーション豊かなおもちゃが作れます。
- 飾って楽しむ: 作ったおもちゃを持ち帰り、子供部屋やリビングに飾る場所を作りましょう。自分で作ったものが飾られる喜びは、子供にとって大きな自信になります。
まとめ
木の実や葉っぱを使ったおもちゃ作りは、自然の恵みを活かした、費用もほとんどかからない素晴らしい遊びです。作る過程での集中力、創造力、手先の巧緻性を育むだけでなく、自然への感謝の気持ちも芽生えます。
公園や散歩に出かけた際は、ぜひ足元や周りを見渡して、宝物になる自然の素材を探してみてください。お孫さんと一緒に、世界に一つだけのおもちゃを作り、昔ながらの温かい遊びを楽しんでいただけたら幸いです。