【昔ながらの外遊び】身近な場所で!体力に合わせて楽しめる「こおり鬼」遊び方とアレンジ
はじめに
外で体を動かして遊ぶことは、子供たちの成長にとって大切な時間です。昔から親しまれてきた遊びの中には、特別な道具がなくても、身近な場所で手軽に楽しめるものがたくさんあります。今回は、鬼ごっこの一種でありながら、捕まっても面白さがある「こおり鬼」をご紹介します。
こおり鬼は、走るだけでなく、捕まえたり助けたりする要素があるため、子供たちはもちろん、一緒に遊ぶ大人も役割分担をしながら楽しめます。体力に自信がない方でも無理なく参加できるような工夫やアレンジも合わせてご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。
こおり鬼とは?どんな遊び?
こおり鬼は、鬼に捕まった人が「凍って」(動けなくなって)しまい、他の人にタッチしてもらうことで再び動けるようになる鬼ごっこです。一般的な鬼ごっこは捕まると交代や脱落ですが、こおり鬼は助けてもらえるのが特徴です。
この遊びの魅力は、鬼ごっこのスリルと、友達を助けるという協力の要素が組み合わさっている点にあります。子供たちは鬼から逃げる楽しさ、凍った友達を助ける役割、そして自分が凍ってしまった時のドキドキ感を味わうことができます。
必要なもの・場所
こおり鬼を始めるのに、特別な道具は一切必要ありません。体を動かすことができる、ある程度の広さがあればどこでも楽しめます。
- 必要なもの: なし
- 遊ぶ場所: 公園の広場、学校の校庭、安全な広場など。走り回れるスペースがあり、障害物が少ない場所を選びましょう。
遊び方・手順
基本的なこおり鬼の遊び方です。参加する人数や年齢に合わせて、ルールを調整することも可能です。
- 鬼を決める: じゃんけんなどで最初の鬼を一人決めます。
- スタート: 鬼が「もういいよ!」と言うなど、合図をして遊びを始めます。他の子は逃げます。
- 捕まえる: 鬼は逃げる子を追いかけ、タッチします。
- 凍る: 鬼にタッチされた子は、その場で立ち止まり、「凍った!」と言います。手足を広げるなど、凍ったことが分かりやすいポーズをしても良いでしょう。凍った人はもう動けません。
- 助ける: 鬼に捕まっていない子は、凍って動けなくなった子にタッチします。タッチされた子は「助かった!」と言って、再び動けるようになります。
- 繰り返す: 鬼は凍っていない子を追いかけ、凍らせていきます。凍っていない子は、逃げたり、凍った友達を助けたりします。
- 終わりの合図: 事前に決めた時間になるか、鬼以外の子が全員凍ったら(このルールはあまり一般的ではありませんが)、遊びを終了します。時間で区切るのがおすすめです。
鬼が一人では大変な場合、複数人にするなどのアレンジが可能です。
安全上の注意点
お子さんと一緒に楽しむ上で、以下の点に注意しましょう。
- 場所の確認: 遊ぶ場所の地面に石やガラス片などの危険なものがないか、事前に確認しましょう。また、自転車や車の往来がない安全な場所を選んでください。
- 転倒に注意: 夢中になって走ると転んでしまうことがあります。特に小さなお子さんや、体力の落ちている方は無理のない範囲で動きましょう。
- ぶつかり合いに注意: 逃げる子同士や、鬼と逃げる子がぶつかることがあります。周りをよく見て、急な方向転換などは避けましょう。
- 水分補給: 特に暑い時期は、こまめに休憩を取り、水分をしっかり摂ることが大切です。
- 体力に合わせた参加: 祖父母の方が参加する場合、無理に走る必要はありません。鬼役になったらゆっくり追いかける、逃げる時は無理のない範囲で移動するなど、体力に合わせて参加しましょう。凍った子を助ける役割に徹するのも良いでしょう。
- 服装: 動きやすく、多少汚れても良い服装と靴を選びましょう。
体力に合わせた工夫・アレンジ
こおり鬼は、ルールを少し変えることで、様々な年齢や体力の方と一緒に楽しむことができます。
- 鬼を増やす: 参加人数が多い場合や、鬼役の体力消費を抑えたい場合は、最初から鬼を複数人にします。
- エリアを狭くする: 広い場所で追いかけっこが大変な場合は、遊ぶ範囲をロープなどで囲んだり、「この木からあの木まで」のように目印を決めたりして、エリアを狭く設定します。
- 鬼のルール変更:
- 「タッチは歩いて」: 鬼は走らず、歩いてタッチするといったルールにすると、鬼役の負担が減ります。
- 「影踏み鬼バージョン」: 鬼は体に触れず、影を踏んだら「凍り」というルールにすると、接触を減らせます。ただし、日差しの強い日限定です。
- 助けるルールの変更:
- 「〇回タッチで助かる」: 一回ではなく、複数回タッチしないと助けられないルールにすると、鬼にとっては少し有利になり、助ける側は協力が必要です。
- 「特定の人だけ助けられる」: 例えば、一番年上の人が助けられる、特定の帽子をかぶった人だけ助けられるなど、特別な役割を作るのも面白いでしょう。
- 「氷割り鬼」を追加: 鬼とは別に「氷割り鬼」という役割を作ります。鬼は凍らせる係、氷割り鬼は凍った人をタッチして再び凍らせる係、というようにすると複雑さが増し、役割分担もできます。
- ジェスチャーで凍る/助ける: タッチではなく、鬼が特定のジェスチャー(例えば両手を広げる)をしたら凍り、助ける人は別のジェスチャー(例えば頭をなでる)をしたら助かる、といったルールにすると、走るのが苦手でも楽しめます。
対象年齢の目安
ルールを理解できれば、おおよそ4歳頃から楽しむことができます。ただし、小さなお子さんと遊ぶ際は、エリアを狭くしたり、鬼のルールを優しくしたりと、安全面と理解度に合わせた調整が必要です。年齢が上がるにつれて、複雑なアレンジルールを取り入れても面白く遊べます。
まとめ
「こおり鬼」は、身近な場所で道具いらずで楽しめる、昔ながらのシンプルながら奥深い遊びです。鬼ごっこのスリルに、友達を助ける協調性が加わり、子供たちはもちろん、大人も一緒に楽しめます。
体力に合わせたルール変更やアレンジをすることで、参加者全員が無理なく、笑顔で遊べるのがこおり鬼の良いところです。晴れた日には、ぜひお孫さんと一緒に近くの公園などで「こおり鬼」を体験してみてください。体を動かすことの楽しさや、友達と助け合うことの大切さを感じられるはずです。