自然の中で！オオバコで簡単草相撲の遊び方【昔ながらの外遊び】
外に出ると、足元には様々な植物が育っています。その中でも、昔から子供たちの遊び道具として親しまれてきたのが、オオバコです。今回は、特別な道具がなくても手軽に始められる、昔ながらの「草相撲（葉っぱ相撲）」の遊び方をご紹介します。自然の中で、お子様やお孫様と一緒に、のんびりと草と触れ合う時間をお楽しみください。
草相撲（葉っぱ相撲）とは？
草相撲は、主にオオバコなど、葉っぱの付け根から長い茎が伸びる植物を使って行う昔ながらの遊びです。二人がそれぞれ葉っぱの茎を持ち、茎を絡ませて引っ張り合い、先に茎が切れた方が負けというシンプルなルールの遊びです。
なぜオオバコを使うことが多いかというと、オオバコの茎は丈夫で、適度な弾力があり、草相撲に適しているからです。また、公園や道端、空き地など、比較的どこにでも生えている身近な草であることも、昔から親しまれている理由です。
この遊びの魅力は、力任せではなく、葉っぱの選び方や引っ張るタイミング、角度などが勝敗を分ける可能性があることです。お子様やお孫様と一緒に、どの葉っぱが強いか、どうすれば相手に勝てるかなどを話しながら楽しむことができます。
遊ぶために必要なもの・場所
- 必要なもの: オオバコの葉っぱ（葉と、地面から伸びる長い茎がついているもの）、対戦相手
- 場所: オオバコが自生している場所ならどこでも可能です。公園の片隅、お庭、安全な道端などが適しています。
本当に必要なものはオオバコの葉っぱだけです。特別な道具や準備は一切必要ありませんので、思い立った時にすぐに始めることができます。
具体的な遊び方・手順
草相撲の遊び方はとても簡単です。以下の手順で進めてみましょう。
- 葉っぱを摘む:
- 地面から伸びている、葉っぱが付いたままのオオバコの茎を選びます。
- 根元に近い、しっかりした茎を選びましょう。
- 一人あたり数本ずつ摘みます。お子様やお孫様と一緒に、どの葉っぱが強そうか相談しながら摘むのも楽しい時間です。
- 葉っぱを準備する:
- 摘んだ葉っぱの先端の葉の部分を持ち、茎をぶら下げます。
- 茎を絡ませる:
- 対戦相手と向き合い、それぞれが選んだオオバコの葉っぱを持ちます。
- お互いの茎の輪を作って、相手の輪に自分の輪を通すようにして絡ませます。絡める位置は、葉っぱの根元に近い方（地面側）が一般的ですが、事前にどちら側を絡めるか決めても良いでしょう。
- 絡める際は、茎がよじれたり折れたりしないように丁寧に行います。
- 勝負！:
- 準備ができたら、「はっけよい、のこった！」などの合図で、お互いの茎をゆっくりと引っ張り合います。
- 引っ張る力だけでなく、角度やタイミングも重要です。
- 相手の茎を自分の茎で切るように引っ張ります。
- 勝敗:
- 先に相手の茎が切れた方が勝ちです。自分の茎が切れたら負けとなります。
- 勝負がついたら、また新しい葉っぱを選んで次の勝負を繰り返します。
安全上の注意点
昔ながらの遊びですが、安全に楽しむための注意点もいくつかあります。
- 植物の確認: 遊ぶ前に、摘もうとしているのが本当にオオバコであることを確認しましょう。似たような植物でも、かぶれるものや毒のあるものもあるかもしれません。不安な場合は、よく知っている場所や、安全な植物が生えていることを確認してから遊びましょう。
- 草むらでの注意: オオバコは草むらに生えていることが多いですが、草むらには虫がいる場合もあります。虫刺されなどに注意し、必要であれば虫よけ対策をしましょう。
- 引っ張りすぎに注意: 勝負に夢中になりすぎると、思わず強く引っ張り合ってバランスを崩し、転倒する可能性があります。特に小さなお子様や、体力に自信のない方が遊ぶ際は、ゆっくりと優しく引っ張り合うように気をつけましょう。
- 植物を口に入れない: 摘んだ葉っぱや茎を口に入れないように、お子様やお孫様にしっかり伝えましょう。公園などでは、犬の散歩などで肥料や農薬などが付着している可能性も考えられます。
- 周囲の確認: 遊んでいる最中は、周りに人や自転車などが通らないか、危険なもの（段差、石など）がないかを確認し、安全な場所で行いましょう。
- 体力に合わせて休憩: 体力を使う遊びではありませんが、炎天下での長時間のアクティビティは避け、こまめに水分補給をするなど、体調に合わせたペースで楽しみましょう。
対象年齢の目安
草相撲は、ルールがシンプルなので、3歳くらいのお子様から楽しむことができます。葉っぱを摘むことや、引っ張り合うこと自体が楽しい活動です。小学校低学年くらいまでのお子様であれば、勝敗を意識してより楽しめるでしょう。祖父母の方にとっても、ほとんど体力を使わずに一緒に楽しめるため、幅広い世代におすすめの遊びです。
もっと楽しむ工夫・アレンジ
草相撲をさらに面白くするための工夫やアレンジをいくつかご紹介します。
- 強い葉っぱを探そう: 茎が太くてしっかりしているもの、色艶が良いものなど、「この葉っぱは強そうだ！」と思うものを探すのも楽しいです。葉っぱの根元から先端までの長さを揃えて勝負するなど、事前にルールを決めるのも良いでしょう。
- 勝ち抜き戦やトーナメント: 複数人で遊ぶ場合は、勝ち抜き戦やトーナメント形式にすると、より盛り上がります。小さな「草相撲大会」を開催してみましょう。
- 他の草で試してみる: オオバコ以外にも、似たような茎を持つ草（例えば、シロツメクサやカタバミなど）でも試してみるのも面白いかもしれません。ただし、丈夫さや遊びやすさはオオバコが一番かもしれません。どんな草が草相撲に向いているか、一緒に探求してみるのも自然観察につながります。
- 茎の長さでハンデをつける: 小さなお子様と遊ぶ場合など、茎の長さを変えることでハンデをつけることができます。長い方が一般的に有利になることが多いようです。
- 勝負の合図を変えてみる: 「はっけよい、のこった！」だけでなく、お子様やお孫様と一緒にオリジナルの掛け声を作ってみるのも楽しい思い出になります。
まとめ
草相撲は、特別な準備や道具が不要で、身近な自然の中で手軽に楽しめる昔ながらの遊びです。オオバコの葉っぱを摘み、茎を絡ませて引っ張り合うというシンプルな動作の中に、自然と触れ合う喜びや、集中力、そして勝負の駆け引きといった様々な要素が含まれています。
体力に自信がない方でも無理なくお子様やお孫様と一緒に楽しむことができ、自然の中でコミュニケーションを深める素敵な時間となります。公園にお散歩に行った際や、お庭で過ごす時間などに、ぜひオオバコを探して草相撲を試してみてください。身近な自然の恵みを使った遊びが、きっと大切な思い出になるはずです。