公園や広場で!ボール一つで楽しめる昔ながらのまりつき遊び方【昔ながらの外遊び】
まりつきの魅力と楽しさ
まりつきは、古くから親しまれている昔ながらの外遊びの一つです。特別な道具はほとんど必要なく、ボールが一つあれば、公園の広場や自宅の庭先など、比較的狭い場所でも気軽に楽しむことができます。
まりつきの魅力は、なんといってもそのリズム感とシンプルさにあるでしょう。一定のテンポでボールをつくことから始まり、慣れてくると様々な技に挑戦したり、歌に合わせてみたりと、遊び方を広げることができます。一人でも遊べますし、複数人で順番に技を披露し合うのも楽しいものです。ボールが地面に当たる音、跳ね返る音、そして自分自身が体を動かす感覚は、心地よいリズムを生み出し、集中力や運動能力、リズム感を養うことにも繋がります。
孫と一緒に遊ぶ際は、昔を思い出しながら基本的なつき方を教えたり、一緒に新しい技に挑戦したりすることで、共通の楽しい時間を作ることができます。激しい動きは少ないため、体力に自信がない方でも無理なく楽しめる点も魅力です。
まりつきに必要なものと場所
まりつきに必要なものは、ほとんどこれだけです。
- ボール: ゴム製のボールが一般的です。地面にしっかりと跳ね返り、手でつきやすい大きさ(直径10cm~15cm程度)が適しています。昔ながらの「手まり」を使うこともできますが、地面でつく遊びにはゴムボールの方が向いています。
遊ぶ場所は、ボールがよく跳ね返る平らで固い地面が理想です。
- 公園の広場: 芝生ではなく、舗装された部分や土が固く踏み固められた場所が適しています。
- 庭先: コンクリートやレンガ敷き、土が固い場所など。
- 体育館や公民館の広間: 屋内でも可能ですが、今回は外遊びとしてのまりつきに焦点を当てます。
周りに人や物がない、ある程度ひらけた場所を選びましょう。
まりつきの基本的な遊び方(一人で遊ぶ場合)
一人でまりつきを楽しむ基本的な遊び方です。
- ボールを片手に持ちます。
- ボールを地面に向かって軽く投げ下ろします。
- 地面に当たって跳ね返ってきたボールを、投げ下ろしたのと同じ手でつきます。
- この動作を繰り返します。
最初はゆっくりとしたテンポで、ボールをしっかりと見て行うことが大切です。慣れてきたら、少しずつテンポを速くしたり、回数を競ったりしてみましょう。
複数人で遊ぶ場合(基本的な遊び方)
複数人で遊ぶ場合は、順番を決めて一人ずつ行います。
- じゃんけんなどで順番を決めます。
- 最初の人が、決まった回数(例えば10回など)を目標にまりつきをします。
- ボールを落としたり、うまくつけなかったりしたら交代します。
- 次の人が同じようにまりつきをします。
- これを繰り返します。
基本的なつき方ができるようになったら、次に紹介するような様々な技に挑戦していくとより面白くなります。
安全上の注意点
まりつきを安全に楽しむために、いくつかの注意点があります。
- 周囲の確認: 遊ぶ場所の周囲に他の人がいないか、車や自転車の往来がないかなどを必ず確認してください。ボールが思わぬ方向に転がっていくこともあります。
- 地面の状態: 滑りやすい場所や、ガラスの破片、尖った石などが落ちている場所は避けてください。地面の凹凸が少ない、平らな場所を選びましょう。
- 無理のない範囲で: 長時間続けず、疲れたら適度に休憩を挟んでください。特に祖父母の方とお孫さんが一緒に遊ぶ場合は、お互いの体力に合わせてペースを調整することが大切です。
- ボールの管理: 小さなお子さんが遊ぶ場合は、ボールを口に入れたりしないよう注意してください。また、遊び終わったらボールを片付ける習慣をつけましょう。
対象年齢の目安
基本的なまりつきは、ボールを投げたり受け止めたりできる3歳頃から楽しめます。一人で続けられるようになるのは4歳〜5歳頃が目安です。様々な技に挑戦するのは、小学校低学年頃から楽しめるでしょう。孫の成長に合わせて、できることや挑戦することを増やしていくと良いでしょう。
飽きさせない工夫とアレンジ
基本的なまりつきに慣れてきたら、飽きさせないための工夫や、遊びを発展させるアレンジを加えてみましょう。
- 歌に合わせて: 昔ながらのまりつき歌に合わせてボールをついてみましょう。歌のリズムに合わせてつくのは、手と耳と口を使うため、良い訓練になります。インターネットなどで昔のまりつき歌を調べてみるのも楽しいでしょう。
- 技に挑戦:
- 片手つき: 片手だけでボールをつき続けます。
- 両手交互つき: 右手、左手と交互にボールをつきます。
- 回しつき: 体の周りをボールを回すようにしてつきます(例: 体の右側を通ったら左手でつく)。
- 股くぐり: ボールをつくたびに、足の間を通してつきます。
- 座りつき: 座ったままボールをつきます。
- 寝つき: 寝転がってボールをつきます。 難易度を変えて、できる技を増やしていく目標を持つと継続して楽しめます。
- 回数を競う: 一度に何回続けられるか、最高記録に挑戦したり、複数人で交代しながら合計回数を競ったりするのも良いでしょう。
- ルールを決める: 「10回できたら次の人に交代」「技を一つ成功させたら点数が入る」など、簡単なルールを設けることでゲーム性を高めることができます。
- ボールを変えてみる: 大きさや弾む力の違うボールで試してみるのも面白いかもしれません。ただし、つきやすさや安全性を考慮して選びましょう。
まとめ
まりつきは、ボール一つで手軽に始められる昔ながらの外遊びです。特別な技術や広い場所は必要なく、自分のペースで楽しめます。孫と一緒に、心地よいボールの音とリズムに合わせて体を動かす時間は、きっと楽しい思い出になるでしょう。
基本的なつき方から始めて、慣れてきたら様々な技や歌を取り入れてみることで、遊びの幅が広がります。安全に注意しながら、ぜひ身近な場所でまりつきを楽しんでみてください。孫とのふれあいの中で、昔ながらの遊びの楽しさを伝えていくことができるでしょう。