【自然の中で】静かに楽しめる!身近な鳥の観察遊び方とヒント
はじめに
孫と一緒に外で遊びたいけれど、あまり体力を使うのは難しい、準備が大変な遊びは避けたいとお考えの方もいらっしゃるかもしれません。そんな方におすすめなのが、身近な場所で静かに楽しめる「鳥の観察」です。
鳥の観察は、特別な道具がなくてもすぐに始められ、体力もほとんど使いません。公園や庭、近所の道を散歩する際などに、少し立ち止まって周りを見てみてください。そこには、普段気づかないたくさんの鳥たちが暮らしています。鳥たちの美しい姿や鳴き声、面白い行動をじっくり観察することは、子供にとっても大人にとっても、自然の不思議や生命の営みを感じる貴重な時間となります。
この記事では、身近な鳥の観察の基本的な遊び方、必要なもの、安全上の注意点、そして孫がもっと興味を持ってくれるようなヒントをご紹介します。
鳥の観察とは?どんな魅力がある?
鳥の観察は、文字通り、周りにいる鳥たちの姿や行動を静かに見て楽しむ遊びです。昔から、人々は身近な自然の中で生き物たちの様子を観察し、様々なことを学んできました。鳥の観察もその一つと言えるでしょう。
この遊びの魅力は、何と言ってもその手軽さと発見の楽しさにあります。
- 手軽さ: 公園でも庭でも、あるいは自宅の窓からでも始められます。特別な道具は必須ではありません。
- 発見の楽しさ: 同じ場所でも、時間や季節によって見られる鳥の種類が変わります。鳴き声や行動も様々で、「今日はどんな鳥に会えるかな?」「あの鳥は何をしているんだろう?」といった発見の連続が子供の好奇心を刺激します。
- 静かに楽しめる: 走り回る必要がなく、座ったりゆっくり歩いたりしながら楽しめます。体力をあまり使わないため、祖父母世代の方でも無理なく孫と一緒に楽しめます。
- 五感を刺激: 鳥の姿を見るだけでなく、鳴き声を聞いたり、風に乗って飛ぶ様子を感じたりと、五感を使って自然を体験できます。
鳥の観察に必要なもの・適した場所
必要なもの
- 特別な道具はなくても大丈夫です。 普段の散歩や公園遊びのついでに、少し立ち止まって観察するだけで十分楽しめます。
- あると便利なもの:
- 双眼鏡: 小さな鳥や遠くにいる鳥を詳しく観察するのに役立ちます。入門用の安価なものでも十分です。
- 鳥の図鑑: 見つけた鳥の名前や特徴を調べるのに使えます。子供向けの分かりやすい図鑑がおすすめです。
- ノートと鉛筆: 見つけた鳥の種類や、いつどこで見たか、どんな行動をしていたかなどを記録すると、後で見返して楽しめます。絵を描くのも良いでしょう。
適した場所
- 公園: 木や茂み、池や川がある公園には様々な鳥がいます。
- 庭: 意外と多くの鳥がやってきます。木の実や水場があるとさらに集まりやすいです。
- 近所の散歩道: 電線にとまっていたり、畑や田んぼで餌を探していたりと、様々な場所で鳥に出会えます。
- 川辺や湖畔: 水鳥の観察ができます。
- 自宅の窓辺: 木々が見える窓や、鳥が来る場所(餌台などを置いている場合)からは、座ったまま観察できます。
具体的な鳥の観察の遊び方・手順
ここでは、孫と一緒に鳥の観察を楽しむための基本的なステップをご紹介します。
- 場所を選ぶ: 鳥がいそうな場所(公園、庭など)に行きます。最初は近所のよく行く場所で十分です。
- 静かにする: 鳥は大きな音や急な動きを嫌います。見つけた鳥が逃げてしまわないように、声は小さく、ゆっくりと行動することを心がけます。「しーっ、静かにしようね」と孫に優しく伝えてみましょう。
- 鳥を探す: 周囲をゆっくり見回します。木の枝の上、地面、電線、水辺などを注意深く探します。耳を澄ませて、鳥の鳴き声が聞こえる方に注目するのも良い方法です。孫と一緒に「どこにいるかな?」と探すのも楽しい時間です。
- じっくり観察する: 鳥を見つけたら、急に近づかず、少し離れた場所から動きを止めたり、座ったりして観察します。
- どんな色をしているかな?
- 大きさはどれくらいかな?(スズメと比べてみるなど)
- 何をしているのかな?(餌を探している?休んでいる?鳴いている?)
- どんな鳴き声かな?
- オスとメスで違うかな?
- 何羽いるかな? など、様々な視点から観察してみましょう。孫に「あの鳥さん、何してると思う?」などと優しく問いかけてみるのも良いでしょう。
- 図鑑で調べる・記録する(任意): 見つけた鳥がどんな鳥か、図鑑を使って一緒に調べてみましょう。名前が分かると、鳥への愛着もわいてきます。観察ノートに記録したり、簡単な絵を描いたりするのも、後で振り返る楽しみになります。
安全上の注意点
鳥の観察は比較的安全な遊びですが、自然の中で行うため、いくつかの注意が必要です。
- 鳥に触らない: 野生の鳥は様々な菌を持っている可能性があります。触ることは避け、もし触ってしまった場合は石鹸で手をよく洗いましょう。
- 鳥に餌をあげすぎない: 人間が与える餌に頼りすぎると、鳥本来の食性が乱れたり、特定の場所に集まりすぎて衛生上の問題が起きたりすることがあります。観察にとどめ、餌やりは行わない方が良い場合が多いです。
- 無理のない体勢で: 長時間同じ体勢でいると、体に負担がかかることがあります。適度に休憩を挟み、座ったり立ったり姿勢を変えながら観察しましょう。孫にも「疲れてない?」と声をかけ、無理させないようにしてください。
- 熱中症や虫対策: 暑い時期は水分補給を忘れずに、帽子をかぶるなど熱中症に注意しましょう。蚊などの虫がいる場合は、虫よけスプレーを使うなどの対策をしてください。
- 周囲の安全確認: 鳥に夢中になるあまり、足元や周囲への注意が散漫にならないように気をつけましょう。滑りやすい場所や危険な場所には近づかない、交通量の多い道路脇での観察は避けるなど、場所の安全を事前に確認してください。孫が急に走り出さないように手をつなぐなど、見守りを怠らないようにしましょう。
飽きさせない工夫・アレンジアイデア
ただ見るだけでなく、少し工夫することで、孫はさらに鳥の観察に興味を持ってくれるかもしれません。
- 鳥図鑑チャレンジ: 見つけた鳥を図鑑で探し、名前を当てるクイズ形式にしてみましょう。「図鑑の何ページにいるかな?」など、図鑑の使い方も教えられます。
- マイ鳥リスト作り: 見つけた鳥の名前をリストアップしていきます。目標の種類の鳥を見つけるたびにチェックを入れるなど、ゲーム感覚で続けられます。
- 鳥の鳴き声クイズ: 聞こえてきた鳴き声がどの鳥のものか当てるクイズをしたり、図鑑で鳴き声が紹介されているものがあれば聞いてみたりしましょう。
- 鳥の家探しごっこ: 鳥がどこに巣を作っているか、どんな場所で休んでいるかなどを想像しながら探してみるのも面白いです。(ただし、巣を見つけても触ったり近づきすぎたりしないように注意してください。)
- 鳥の絵を描く: 観察した鳥の姿を後で絵に描いてみましょう。色や形をよく思い出して描くことは、観察力を養います。
- 季節ごとの変化を楽しむ: 季節によって見られる鳥が変わることを伝えて、定期的に同じ場所で観察してみましょう。「夏にはいなかった鳥さんが冬には来ているね」など、自然の変化を感じるきっかけになります。
- 鳥が登場する絵本を読む: 鳥の観察をした後に、鳥が主人公の絵本を読んであげるのもおすすめです。
まとめ
鳥の観察は、身近な公園や庭で、特別な準備や体力を使わずに始められる、昔ながらの素晴らしい外遊びです。静かに自然の中に身を置き、鳥たちの姿や営みに目を向ける時間は、忙しい日常を忘れさせてくれ、心穏やかなひとときを与えてくれます。
孫と一緒に鳥を探し、発見し、観察する中で、「あの鳥は何ていう名前だろう?」「どうしてここにいるんだろう?」といった疑問が生まれ、一緒に調べることで、子供の知的好奇心を育むことができます。また、祖父母と孫が協力して鳥を探したり、発見を共有したりすることで、コミュニケーションが深まり、絆を育む貴重な機会となります。
今回ご紹介した遊び方やヒントを参考に、ぜひ孫と一緒に外に出て、身近な鳥たちの世界を覗いてみてください。きっと、新しい発見や感動があるはずです。無理のない範囲で、それぞれのペースで、自然の中でのゆったりとした時間を楽しんでいただければ幸いです。