【昔ながらの外遊び】身近な布で簡単!指先で楽しむお手玉遊び方とアレンジ
お手玉は、身近な材料で手軽に始められる昔ながらの遊びです。小さな布袋に入った豆やビーズを空中に投げ上げ、落ちてくる前に他の袋を拾うというシンプルな動作を繰り返します。この遊びは、特別な道具や広い場所を必要とせず、指先の器用さや集中力、反射神経を養うのに役立ちます。
静かな場所でも賑やかな場所でも、座ってでも立ってでも楽しめる柔軟さがあり、子供から大人まで一緒に楽しむことができます。昔遊んだことがある方にとっては懐かしく、初めての方にとっては新鮮な、奥深い魅力を持った遊びと言えるでしょう。
お手玉遊びの概要と魅力
お手玉は、複数個のお手玉を使い、落とさないように空中に投げたり受け止めたりしながら遊ぶものです。基本は座って遊びますが、慣れてくれば立ちながら、歩きながらでもできるようになります。
この遊びの大きな魅力は、その手軽さと教育的な効果にあります。
- 手軽さ: 布と中に入れるものがあれば始められます。特別な場所も必要ありません。
- 集中力: お手玉の動きを目で追い、タイミングよく手を動かす必要があるため、自然と集中力が養われます。
- 巧緻性(こうちせい): 指先や手首の細かい動きをコントロールする能力が向上します。
- 予測力・反射神経: お手玉が落ちてくる位置やタイミングを予測し、素早く反応する力が育まれます。
- 楽しさ: 上手にできた時の達成感があり、また様々な技や歌を取り入れることで飽きずに続けられます。
必要なもの・場所
お手玉遊びに必要なものは、お手玉だけです。
お手玉は市販のものも多くありますが、古くなった布や端切れ、着物の布などを使って簡単に手作りすることもできます。中に入れるものは、小豆や大豆などの豆類が一般的ですが、ビーズやペレット、庭で拾った小さな石や木の実などを代わりに入れることも可能です。布を袋状に縫い、中に物を詰めて口を閉じれば完成です。自然の中にあるものをお手玉の材料にすることで、「そとあそび」としての要素も加わります。
遊ぶ場所は、室内でも屋外でも構いません。ただし、落ちたお手玉が転がりにくい、平らで少し柔らかい場所が適しています。畳の上、カーペットの上、屋外であれば芝生の上などが遊びやすいでしょう。コンクリートの上や砂利道は、お手玉が跳ねたり傷ついたりしやすいので避けた方が無難です。公園のベンチに座って遊ぶのも良いでしょう。
具体的な遊び方・手順(基本)
ここでは、お手玉を複数個使った基本的な遊び方を紹介します。まずは2個から始め、慣れてきたら3個、4個と増やしていくのが一般的です。
準備 お手玉を2個用意し、利き手に持ちます。
遊び方(2個)
- 利き手のお手玉を一つ、真上に軽く投げ上げます。
- 投げ上げたお手玉が落ちてくる間に、利き手にあるもう一つのお手玉を、投げ上げた手と同じ高さ(または少し下)にいるように位置を調整します。
- 投げ上げたお手玉が落ちてきたら、利き手で受け止めると同時に、手にあったもう一つのお手玉を空中に投げ上げます。
- この繰り返しです。次々と手のお手玉を入れ替えるように、連続して投げ上げ、受け止めます。
遊び方(3個)
3個でお手玉遊びをする場合、少し複雑になります。
- 利き手に2個、もう一方の手に1個のお手玉を持ちます。
- 利き手にあるお手玉の一つを、真上に投げ上げます。
- 投げ上げたお手玉が落ちてくる間に、利き手にあるもう一つのお手玉を、もう一方の手に移します。
- もう一方の手にあったお手玉を、空中に投げ上げます。
- 最初に投げ上げたお手玉が落ちてきたら、空になった利き手で受け止めます。
- 次に投げ上げたお手玉が落ちてきたら、受け止めた手(利き手)で受け止めると同時に、手にあったお手玉を空中に投げ上げます。
- この動作を繰り返します。交互に左右の手から投げ上げ、空いている手で受け止めるというリズムを掴むことが大切です。
遊び方(歌と合わせる)
昔ながらのお手玉遊びには、歌に合わせて遊ぶ方法が多くあります。「あんたがたどこさ」や「ずいずいずっころばし」などの手遊び歌に合わせてお手玉を渡したり、投げたり受け止めたりします。歌のリズムに合わせて遊ぶことで、楽しさが増し、子供も飽きずに続けやすくなります。
安全上の注意点
- 誤飲: 中に小さな豆やビーズ、小石などを使用する場合、特に小さなお子様が口に入れないよう十分注意してください。遊ぶ場所の周囲に小さなものが落ちていないかも確認しましょう。
- 遊ぶ場所: 周囲に壊れやすいものがないか、ぶつかると危険なものがないかを確認して遊びましょう。特に屋外で遊ぶ際は、車や自転車が通らない安全な場所を選んでください。
- 体調: 長時間同じ姿勢で遊ぶと、肩や首が疲れることがあります。適度に休憩を挟み、無理のない範囲で楽しみましょう。特に高齢の方が遊ぶ際は、体調に合わせて短時間から始めることをおすすめします。
対象年齢の目安
お手玉遊びは、おおむね4歳頃から楽しめます。最初は1個で投げたり受け止めたりする練習から始め、徐々に数を増やしていくと良いでしょう。小学生以上になれば、より複雑な技や歌に合わせた遊び方にも挑戦できるようになります。もちろん、大人の指先運動や認知症予防としてもおすすめです。
飽きさせない工夫・アレンジ
- お手玉の数を増やす: 2個→3個→4個と増やしていくことで、難易度が上がり、挑戦する楽しさが生まれます。
- 様々な技に挑戦: 基本的な投げ受け以外にも、「横投げ」「後ろ手で受ける」「足の上に乗せる」など、様々な技があります。図鑑やインターネットで調べて、新しい技に挑戦する目標を持つと良いでしょう。
- 歌やリズムに合わせる: 昔ながらの手遊び歌を取り入れると、より楽しく、リズム感も養われます。オリジナルの歌やリズムに合わせて遊ぶのも良いでしょう。
- 競争する: 「何回続けられるか」「一番長く落とさなかった人が勝ち」など、簡単なルールで競争すると盛り上がります。ただし、勝ち負けにこだわりすぎず、みんなで楽しむことを大切にしましょう。
- お手玉を手作りする: 好きな布を選んだり、自然の中で拾ったものを入れたりして、お手玉を一緒に手作りする過程も良い思い出になります。自分で作ったお手玉で遊ぶのは格別です。
- 立つ、歩く、回る: 慣れてきたら、立って遊んだり、歩きながら遊んだり、体を回しながらお手玉をしたりと、動きを加えてみましょう。全身運動にもなります。
まとめ
お手玉遊びは、身近な材料と少しのスペースがあればいつでも始められる、昔ながらの素晴らしい遊びです。指先の器用さや集中力を養うだけでなく、子供の頃の思い出を語り合いながら、孫とのコミュニケーションを深める温かい時間を与えてくれます。
特別な技術は必要ありません。まずは1個、2個から、落としても気にせず、繰り返し挑戦してみましょう。歌を口ずさんだり、お手玉を手作りしたりと、遊び方をアレンジすることで、さらに楽しさが広がります。自然の中で拾った木の実をお手玉に詰めるなど、季節や場所の要素を取り入れてみるのもおすすめです。
さあ、身近な布と豆を用意して、温かい指先の交流を楽しんでみませんか。