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【自然の中で】石や木をトントン!自然の音を楽しむ昔ながらの遊び方

Tags: 自然遊び, 音, 五感, 簡単, 公園

自然の中には、耳を澄まさなければ聞こえない、たくさんの素敵な音が溢れています。風が葉っぱを揺らす音、鳥のさえずり、虫の声、水の流れる音など、街中ではなかなか気づかないような音を見つけるのは、とても楽しい時間です。

また、自然にあるものを道具として、自分たちで音を作り出す遊びもあります。石を叩いたり、木の幹を優しくトントンしてみたり。特別な道具や準備は何もいりません。身近な公園や庭先でもできる、昔から親しまれてきた自然の音を楽しむ遊びをご紹介します。

自然の音遊びの魅力

この遊びの一番の魅力は、五感を使い、自然との一体感を感じられる点にあります。耳を澄ますことで集中力が高まり、普段気づかない自然の小さな変化に気づくことができます。また、石や木など、その場で手に入るものを使って音を出すのは、シンプルながら創造力を刺激します。

特別な体力は必要ありませんので、小さなお孫さんと一緒に、あるいは休憩を挟みながら、ご自身のペースでゆっくりと楽しむことができます。準備がほとんど不要で、思い立ったときにすぐに始められる手軽さも魅力です。

必要なもの・遊ぶ場所

自然の音を楽しむ遊び方

大きく分けて、「自然の音を聞く」遊びと「自然の道具で音を出す」遊びがあります。

1. 自然の音を聞く遊び

  1. 静かな場所を探す: まず、周りの音が少なく、落ち着いて耳を澄ませられる場所を選びます。ベンチに座ったり、レジャーシートを敷いたりして、リラックスできる姿勢になりましょう。
  2. 耳を澄ませる: 目を閉じて、静かに耳を澄まします。どんな音が聞こえるか、集中してみましょう。
  3. 音を見つける: 聞こえてきた音を言葉にしてみましょう。「鳥さんが歌っているね」「風がヒューって言ってるよ」「葉っぱがカサカサ言ってる」など、具体的に表現します。
  4. 音の元を探す: 目を開けて、今聞こえている音がどこから来ているのか、一緒に探してみるのも楽しいです。

2. 自然の道具で音を出す遊び

  1. 音が出そうなものを探す: 公園や河原などで、地面に落ちている石、木の小枝などを探します。生きている植物や木から無理やり取ったり、折ったりしないように注意してください。
  2. 試してみる: 見つけたものを使って、どんな音が出るか試してみます。
    • 石: 石と石を優しく打ち合わせて「カチカチ」と音を出します。
    • 小枝: 小枝で木の幹や根っこ、地面などを優しく「トントン」と叩いて音を出します。硬さや叩く場所で音が変わるか試してみましょう。
    • 葉っぱ: 比較的厚みのある葉っぱを指でこすったり、軽く丸めて振ったりすると、小さな音がすることもあります。(「葉っぱ鳴らし」のように吹くのではなく、手で扱う遊び方です)
    • その他: ドングリや小石を空き容器に入れてマラカスのように振る遊び方も、少し準備は必要ですが、身近なもので簡単にできます。

安全上の注意点

対象年齢の目安

この遊びは、3歳頃から楽しむことができます。耳を澄ます遊びは年齢問わず、ゆったりと楽しめます。自然の道具で音を出す遊びは、誤飲や怪我がないよう、大人が見守りながら行うようにしてください。

飽きさせない工夫・アレンジ

まとめ

身近な自然の中には、私たちの耳を楽しませてくれる音がたくさんあります。そして、ほんの少しの工夫で、自然にあるものが素敵な楽器にもなります。

「音を楽しむ」という昔ながらのシンプルな遊びは、準備や体力はほとんど必要ありませんが、五感を刺激し、お子さんの好奇心や集中力を養う豊かな時間となります。

ぜひ、お孫さんと一緒に公園や庭に出て、耳を澄ませたり、石や木を優しく叩いてみたりして、自然が奏でる音、そして自分たちで作る音を楽しんでみてください。きっと、新しい発見と楽しい思い出ができるはずです。