【昔ながらの外遊び】身近なスズメノテッポウで簡単!引っ張りっこ遊び方【自然の中で】
春の野原で見つけよう!スズメノテッポウを使った昔ながらの遊び
春になり、野原や公園の片隅に細長い穂をつけた可愛らしい草を見かけることがあります。それは「スズメノテッポウ」というイネ科の植物です。子供の頃、このスズメノテッポウを使って遊んだ経験をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。
特別な道具は一切必要ありません。身近にある自然の素材、スズメノテッポウさえあれば、子供と一緒に指先を使った昔ながらの遊びを楽しむことができます。体力に自信がない方でも座って楽しめる、簡単で安全な遊びです。
この記事では、スズメノテッポウを使った昔ながらの遊び方と、安全に楽しむための注意点をご紹介します。
スズメノテッポウ遊びの魅力
スズメノテッポウを使った遊びは、そのシンプルさの中にいくつかの魅力があります。
- 手軽さ: スズメノテッポウが生えている場所であれば、すぐに始められます。準備や片付けの手間がありません。
- 自然との触れ合い: 春の植物に触れ、その感触や形を感じながら遊べます。季節の変化を肌で感じる機会にもなります。
- 指先の感覚: 穂を摘んだり引っ張り合ったりすることで、指先の細かい動きや力加減を養うことができます。
- コミュニケーション: 二人で向かい合って遊ぶことで、自然と会話が生まれ、コミュニケーションが深まります。
必要なもの・場所
必要なものはただ一つ、スズメノテッポウです。
- 必要なもの: スズメノテッポウ
- 遊ぶ場所: スズメノテッポウが生えている場所であればどこでも楽しめます。公園の片隅、河原、空き地、庭など、安全な場所を選びましょう。
スズメノテッポウの遊び方:引っ張りっこ
スズメノテッポウを使った最も代表的な遊びは、穂先を使った「引っ張りっこ」です。
遊び方・手順
- スズメノテッポウを摘む: 少し太めでしっかりした穂がついているスズメノテッポウを、根元から一本摘みます。長さは問いませんが、穂の付け根から10cm程度茎が残っていると持ちやすいでしょう。
- 穂の準備: 穂の先端から、指で優しく揉むようにしながら、中の細い穂を取り出します。外側の皮(鞘)だけが残るようにします。穂の付け根の部分は少し固いかもしれません。
- 引っ張りっこ: 二人一組になり、それぞれが穂の先端側を持ち、もう一方が穂の付け根側を持ちます。
- 合図で引っ張る: 「せーの」などの合図で、穂の先端側を持っている方が優しく引っ張ります。
- 勝敗: 穂の付け根側がスルスルと抜けて、きれいに取れた方が勝ちです。途中でちぎれてしまったら、やり直しや負けなど、あらかじめルールを決めておくと良いでしょう。
もう一つの遊び方:穂を飛ばす
スズメノテッポウは、穂を茎から飛ばして遊ぶこともできます。
遊び方・手順
- スズメノテッポウを摘む: 先ほどと同じように、穂がついたスズメノテッポウを一本摘みます。
- 穂の準備: 穂の付け根の少し下の茎を、爪などで軽く潰します。
- 飛ばす: 潰した部分を持ち、穂の先端を上に向けます。そのまま、穂の先端を人差し指で軽く押し上げると、穂が「ピュッ」と音を立てて飛んでいくことがあります。コツがいるので、何度か試してみましょう。
安全上の注意点
スズメノテッポウ遊びは比較的安全ですが、以下の点に注意しましょう。
- 場所の確認: 車通りが多い場所や、危険なものが落ちている場所では遊ばないようにしましょう。虫が多い時期や、草むらの中に入る際は、虫刺されや植物によるかぶれにも注意が必要です。
- 植物の確認: 遊ぶ前に、摘んだ草が本当にスズメノテッポウであることを確認しましょう。よく似た植物もありますが、基本的には無害です。ただし、念のため口に入れたりしないように注意してください。
- アレルギー: まれにイネ科の植物にアレルギーがある方もいらっしゃいます。遊んでいる最中にかゆみや湿疹が出た場合は、すぐに中止してください。
- 無理のない範囲で: 座って楽しめる遊びですが、長時間同じ体勢でいると疲れることもあります。適度に休憩を挟みながら楽しみましょう。
対象年齢の目安
穂先を指で潰したり、穂を摘まんだりする作業は、指先の細かい動きが必要になります。また、引っ張りっこのルールを理解する必要があります。
- 目安: 5歳頃から、大人が手伝いながら一緒に楽しむことができます。小学生くらいになると、自分で摘んで遊べるようになります。
飽きさせない工夫・アレンジ
シンプルな遊びだからこそ、少しの工夫でさらに楽しめます。
- 強いスズメノテッポウ探し: どちらがより強いスズメノテッポウを見つけられるか競争してみましょう。太さや色など、どんなスズメノテッポウが強いか予想しながら摘んでみるのも面白いかもしれません。
- トーナメント戦: 複数のスズメノテッポウを用意して、勝ち抜き戦のように遊んでみるのも盛り上がります。
- 穂を飛ばす競争: 穂を飛ばす遊び方で、どちらが遠くまで飛ばせるか競ってみましょう。風向きなども考慮に入れると、考える力も養われます。
まとめ
スズメノテッポウを使った昔ながらの遊びは、特別な道具も準備も不要な、非常に手軽な外遊びです。春の陽気の中、野原に座り込んで子供と一緒にスズメノテッポウを摘み、指先を使って遊ぶ時間は、きっと穏やかで楽しい思い出になるでしょう。
ぜひ、お孫さんと一緒に春の自然の中でスズメノテッポウを探して、昔ながらのシンプルな遊びを楽しんでみてください。