【昔ながらの外遊び】身近なもので簡単!手作り輪投げ遊び方アイデア
自然の中で子供と楽しむ昔ながらの外遊びは、特別な道具がなくても身近なもので気軽に始められるものが多いものです。今回ご紹介するのは「輪投げ」。広い場所がなくても、お庭や公園の片隅で簡単に楽しめる、昔ながらの遊びです。
輪投げ遊びの概要と魅力
輪投げは、地面に立てた「杭(くい)」に向かって輪を投げ、輪が杭に入った数を競うシンプルな遊びです。古くから世界中で親しまれており、特別な技術は必要ありません。
この遊びの魅力は、なんと言っても手軽さです。市販のセットもありますが、輪も杭も身近なもので簡単に手作りできます。また、遠くに投げたり走ったりする必要がないため、体力に自信がない方でもお子さんと一緒に無理なく楽しむことができます。
輪を狙って投げるという動作は、集中力や距離感を養うことにもつながります。シンプルながらも、何度でも挑戦したくなる面白さがあり、お子さんの年齢や体力に合わせて遊び方を調整できるのも良い点です。
輪投げに必要なもの・場所
輪投げをするために必要なものは、「輪」と「杭」だけです。特別な道具は必要なく、家にあるものや、外で見つけられるものを使って手作りできます。
必要なもの(手作りする場合)
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輪:
- 新聞紙(数枚)
- 輪ゴムまたはセロハンテープ
- 古いストッキングやタイツ
- つる性の植物のつる(公園などで見つけられる場合)
- 段ボール(細く切って丸める)
- 市販のフラフープやリングでも代用できます。お子さんの年齢に合わせて、握りやすく投げやすい大きさのものを用意しましょう。
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杭:
- 木の枝(適度な太さと長さのもの)
- ペットボトル(中に水や砂を入れると安定します)
- 傘立てや園芸用の支柱
- 地面に刺さる丈夫な棒
- 石や空き缶を並べて「的」とする方法もあります。
遊ぶのに適した場所
- お庭
- 公園の広場や少し平らな場所
- 安全が確保できれば、室内でも遊べます(室内で行う場合は、柔らかい素材で輪を作り、倒れても安全なものを杭として使用しましょう)。
広大なスペースは必要ありませんが、輪を投げる方向とその先に人がいないか、十分なスペースがあるかを確認できる場所を選びましょう。
簡単な手作り輪の作り方
ここでは、新聞紙を使った簡単な輪の作り方をご紹介します。
- 新聞紙を縦長になるように広げます。
- 新聞紙の端から、細く、固く巻いていきます。全体が棒状になるまでしっかりと巻きましょう。
- 巻き終わった新聞紙の棒を、輪っかの形にします。
- 輪っかの両端を重ね合わせ、輪ゴムでしっかりと固定します。セロハンテープを使っても良いでしょう。
- より丈夫にしたい場合は、この新聞紙の輪に古いストッキングやタイツを巻き付けたり、ビニールテープで補強したりします。
この方法で、お子さんの手の大きさに合わせた輪を複数作ることができます。
輪投げの遊び方/手順
基本的な輪投げの遊び方はとてもシンプルです。
- 場所の準備: 遊ぶ場所を決め、杭(または的)を地面にしっかりと立てるか置きます。
- 投げる位置を決める: 杭から少し離れた場所に、輪を投げるスタート位置を決めます。初めて遊ぶお子さんや体力に自信がない場合は、杭のすぐ近くから始めてみましょう。慣れてきたら徐々に距離を離していくことができます。
- 輪を投げる: スタート位置から、杭に向かって輪を投げます。
- 数を数える: 輪が杭に完全に入ったら成功です。成功した輪の数を数えます。
- 繰り返す: 決められた数の輪(例えば一人5本ずつなど)を投げ終えたら、交代します。
一番多く輪を杭に入れられた人が勝ち、というように簡単なルールで楽しむことができます。
安全上の注意点
輪投げは比較的安全な遊びですが、いくつか注意しておきたい点があります。
- 周囲の安全確認: 輪を投げる方向や、杭の周りに他の人がいないか、十分な距離があるかを確認してから始めましょう。
- 杭の固定: 杭がぐらついたり、倒れやすかったりしないか確認します。石などを利用する場合は、つまずかないような場所を選びます。
- 輪の誤った使用: 小さなお子さんが輪を首や手足に通したり、振り回したりしないよう、必ず大人が見守りましょう。
- 体力に合わせた休憩: 夢中になると時間を忘れてしまいがちです。特に日差しが強い日などは、こまめに休憩を取り、水分補給を促しましょう。
- 天候の変化: 風が強い日は輪が流されやすく、雨の日は地面が滑りやすくなります。天候に応じて遊びを中断したり、場所を変えたりする判断も大切です。
対象年齢の目安
輪投げは、おおよそ3歳頃から楽しむことができます。投げる距離や輪の大きさを調整することで、小学生はもちろん、大人まで一緒に楽しめます。小さなお子さんには、杭のすぐ近くから投げさせたり、杭を複数の場所に置いたりする工夫をすると良いでしょう。
飽きさせない工夫/アレンジ
基本的な遊び方に慣れてきたら、少しルールを変えたり、要素を加えたりすることで、さらに面白くなります。
- 点数制にする: 杭を複数用意し、それぞれの杭に点数をつけます。難易度が高い(例えば細い杭や遠い杭)ほど高い点数にするなど、工夫すると競う面白さが増します。色の違う輪を作り、色によって点数を変えるのも面白いでしょう。
- 距離を変える: 一人ずつ投げる距離を後ろに下げていくなど、徐々に難易度を上げて挑戦する遊び方です。
- 連続チャレンジ: 制限時間内に、決められた数の輪をすべて入れられるか挑戦したり、何本連続で成功できるか記録をつけたりします。
- チーム対抗: 複数人で遊ぶ場合は、チームに分かれて合計得点を競うと、より盛り上がります。
- 的を工夫する: ペットボトルに好きなキャラクターの絵を貼ったり、ユニークな形の杭を使ったりすると、子供の興味を引くことができます。
- 室内アレンジ: 雨の日など外で遊べない時は、新聞紙で作った柔らかい輪と、倒れても安全なもの(例えばペットボトルを複数並べるなど)を杭にして、室内輪投げを楽しむこともできます。
まとめ
輪投げは、身近なもので簡単に準備でき、年齢や体力に関係なく誰もが一緒に楽しめる昔ながらの外遊びです。輪っかを作ったり、杭になるものを探したりする過程も、お子さんにとっては楽しい体験になります。
シンプルながらも、投げる楽しさ、入った時の喜び、そして狙いを定める集中力など、様々な発見や学びがあります。ぜひ、お孫さんと一緒に手作りの輪を用意して、自然の中で輪投げを楽しんでみてください。きっと、笑顔あふれる素敵な時間になることでしょう。